脳梗塞の原因”不整脈”を治す最新治療法~ワールドビジネスサテライトより

茨城県の病院に入院している70歳の男性は、激しい動悸やふらつきを訴え、検査を行ったところ、異常が見つかったそうです。

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ワールドビジネスサテライトより

この男性の心電図が上に示すものです。これは、不整脈の1つである心房細動という疾病であり、脳梗塞などを引き起こす原因ともなるとのことです。左の正常時と比べても、右の異常時では、波形の間隔が乱れ、小刻みに波打っているのがわかります。

心臓は、洞結節という部分で作られた電気信号が心臓内部に伝わることで、規則的に動いています。ところが、心房細動となると、肺静脈で発生した異常な電気信号によって脈が乱れてしまう疾病であり、ひどい場合は心不全や脳梗塞、突然死を引き起こすそうです。

この不整脈の原因は肥満や高血圧などの生活習慣病であり、その患者数は約45万人と言われているそうです。

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ワールドビジネスサテライトより

今回のワールドビジネスサテライトでは、この恐ろしい不整脈の治療法の最前線を特集していました。

 

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冷凍バルーンカテーテル

まずは、去年始まった最新治療についてです。
この治療では、太ももの血管から、カテーテルという管を通します。その管を通して、最新機器を血管に入れ、心臓まで到達させるのだそうです。使用しているのは、保険適用されたばかりの冷凍バルーンカテーテルというものです。

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ワールドビジネスサテライトより

膨らませると、直径約2cmまで大きくなります。治療では、この冷凍バルーンカテーテルを肺静脈の入り口で膨らませ、ガスで一気に冷却することで触れている部分を壊死させるのだそうです。肺静脈の入り口を焼くことで、心臓に異常な電気信号が伝わらないようにします。

冷却前
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冷却後
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ワールドビジネスサテライトより

こうして、不整脈の基を断つのです。

この男性の場合、肺静脈4カ所を治療する手術にかかった時間は約1時間半、入院は4日ほどで、治療費は70万円(保険適用)ということでした。

不整脈は特に高齢者に多いため、非常に侵襲が少ないこの治療法が優れているのだそうです。

 

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侵襲の少ないリードレスペースメーカー

80代のある男性は、突然失神したそうです。

この患者の不整脈の原因は洞不全症候群というものです。洞不全症候群は電気信号を出す、同結節の働きが悪くなり、脈が遅くなる、失神を起こすといった症状を招きます。

この患者は、心臓の働きを調節するペースメーカーをつけることとなりました。医師が取り出したのは、今月治験が始まった、リードレスペースメーカーというものでした。

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ワールドビジネスサテライトより

長さ4cmの筒型をしているリードレスペースメーカーは、従来のペースメーカーについている長いリードがありません。

従来型は、皮膚に埋め込むことで、脈に異常がある際に電気を流して、働きを調節します。しかし、傷が残ったり、外から膨らんで見えたりするという欠点があったそうです。リードレスペースメーカーは、ペースメーカーを血管を通して心臓の中に埋め込むため、目立つ傷が残らないのが特徴です。

このリードレスペースメーカーも患者の太ももから、血管を通して心臓へと近づけます。ペースメーカーが心臓に入ると、あとは遠隔操作により、脈が設定通りに打つかどうかを確認します。ペースメーカーの電池は10年ほど持つのだそうです。

手術は30分ほどで終了、これまでの外科手術と比べると回復が速く、3日ほどで退院できるとのことです。

今後も増加していくことが予想される不整脈、身体への負担の少ない治療法の研究が現在も進められています。

 


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