風邪の予防と治し方~名医による風邪検定~林修の今でしょ!講座より

 

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先日の『林修の今でしょ!講座』では、『かぜ検定SP』と題し、風邪の予防と治し方について詳しく特集していました。
名医が風邪に関する問題を20問用意し、それに答えていくことで風邪についての理解を深めていくというもの。これから風邪に気をつけたい季節なので、よく学んで予防につなげたいものです。
問題を作ったのは、芝大門 いまづクリニック院長の今津嘉宏医師。西洋医学と漢方医学に精通し、両方を融合した診療を行う名医だそうです。

mametisiki

【今津医師の著書】

風邪の基礎を知る

<問題1>
風邪が冬に流行するのは、空気が__していて__が飛びやすいから

答え
空気が「乾燥」していて「ウイルス」が飛びやすいから
風邪の原因は90%がウイルス感染ですが、残り10%は菌による感染なので、「菌」が飛びやすいからと答えても正解でした。
空気の乾燥でウイルスが飛びやすくなるメカニズムについて、今津医師が説明しました。
風邪をひいた人の咳やくしゃみのしぶきにウイルスがついていますが、夏場は湿気が高く、空気中に水滴が多いので、しぶきの周りに水滴が付き、重くなります。その重さでウイルスは落下し、空気中のウイルスが少なくなるので、夏は風邪をひきにくいのです。
逆に冬場はウイルスが落下せずに空気中に長く漂うので、空気中のウイルスは多くなり、風邪をひきやすいのだそうです。
部屋の中で床に落下したウイルスはどうすればよいのでしょうか?除菌スプレーなどを吹くと、吹いた勢いでウイルスがまた舞い上がってしまうこともあるので、雑巾に除菌液を吹きかけてから床をふき取るのがよいとのことです。

<問題2>
1回のくしゃみで出るしぶきの数は?
A 500個 B 1万個 C 100万個

答え
C 100万個。咳だと10万個なのだそうです。大変な数です!風邪の人の周りには大量のウイルスが漂っているということです。くしゃみをするときは口を覆って、しぶきが飛び散らないようマナーを心がけたいですね。

<問題3>
風邪ウイルスがどこに侵入すると風邪の症状が出る?
A のどの細胞 B 胃の細胞

答え
A のどの細胞。
風邪ウイルスがのどまで来て、細胞に入って増殖すると風邪の症状が出るとのことです。ただし、人間ののどにはせん毛があり、ウイルスの侵入を防いでいます。
このせん毛は粘液で覆われていて、その粘液がウイルスをからめとり、せん毛で外に押し出します。この粘液で包まれて体の外に出るものがなのだそうです。しかし、のどが乾燥すると粘液が蒸発するので、ウイルスをからめとることなく、ウイルスは細胞の中に入り込んでしまいます。その細胞の中でウイルスが増え、風邪になってしまうということのようです。風邪の予防には、のどを湿らせることが大切だとわかります。

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林修の今でしょ!講座より

また、のどのウイルスはうがいなどで外に出すほか、痰と一緒に飲み込んでもokなのだそうです。胃に入ったら胃酸により消化されてしまうからです。ウイルスが細胞の中に入り込まない限り、風邪をひくことはないということです。

<問題4>
体重50kgの人の場合、1日に必要な水分量は1.5リットルである。○か×か?

答え
「○」。自分にあった水分量がわかる計算式が紹介されました。
体重(kg)×30=一日に必要な水分量(ml)
だそうです。
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林修の今でしょ!講座より

<問題5>
風邪をひくとなぜ大量の鼻水が出る?


答え

体内に侵入してきた(もしくは増殖した)ウイルスを追い出そうとするため。
ここで、鼻水が出るメカニズムについての説明です。人間には免疫力=体内に侵入する異物をやっつける力があります。この免疫の正体は血液中の白血球で、血液に乗って体中をパトロールしている状態なのだそうです。白血球が鼻で異物(ウイルス)を察知すると、ヒスタミンを分泌します。ヒスタミンが血液に乗って脳に届き、もっと鼻水を出すように指令をするのだそうです。
では、その大量の鼻水、普段はどこにあるのでしょうか?なんと、鼻の壁面にウイルスが付着すると、血液中の水分が染み出て鼻水になるのだそうです!驚きですね。

 

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<問題6>
鼻が詰まる原因は、鼻の__が___から。

答え
鼻の粘膜がむくんでいるから。
鼻水が常にあると、鼻の粘膜がふやけてむくみ、鼻の隙間が狭くなるのだそうです。そのせいで鼻が詰まって苦しくなるのです。

<問題7>
風邪のウイルスは耳や目からも感染する。○か×か?

答え
「○」。ウイルスは鼻や口からだけ入ってくるわけではなく、特にウイルスのついた指で目や耳をこすったりすることにより侵入することもあるので、注意が必要だそうです。

<問題8>
風邪をひくとなぜ熱が出る?

答え
体の免疫をパワーアップさせるため。免疫の働きで熱が出ているわけではなく、熱を出すことで、免疫が強化されているというのです。
風邪のウイルスが入ってくると、のどの細胞の中で増殖します。そのウイルスを見つけた白血球はウイルスを食べるのですが、その際に分析したウイルスの情報を、サイトカインという物質を使って脳に伝え、体温を上げるように指令するのだそうです。
すなわち、体温が上がるのは、白血球がウイルスを見つけたことによる反応であり、体温が上がると白血球の働きが強化されるしくみだとのことです。熱が出ているときには、白血球は全開で働いているのです。したがって、熱が出たらすぐ冷やすというのはよくないようです。
また、
『ウイルスは40℃以上になると死ぬが、子どもやお年寄りなどは体温の上がりすぎに気をつけた方がよい』
と、今津医師は指摘しました。

<体が熱を出すしくみ>
①まず、皮膚から熱が逃げていくのを防ぐため、皮膚の下の血管を細くし、血流を少なくする。また、汗が出ることによっても熱が逃げるので、汗腺をしめて細くすることにより、汗の量も減らす。
②熱を最初に作る場所は筋肉なので、筋肉を震わせて熱を発生させる。

では、ウイルスを撃退したあと、どのように熱を下げるのでしょうか?実は汗をかくことにより体温が下がります。汗をかくのは、風邪が治りかけてきた証拠なのだそうです。

<問題9>
風邪をひくと体がだるくなるのは、体の__を__との戦いに集中させるため

答え
体の免疫をウイルスとの戦いに集中させるため。
「だるい」、すなわち医学的に倦怠感や疲労感は、エネルギーをウイルスとの戦いに使っているから起こるので、だるいときは体を休ませるべきだそうです。

<問題10>
睡眠時間が1日6時間未満だと、風邪を格段にひきやすい。○か×か?

答え
「○」。睡眠と風邪には深い関係があるようです。とある実験で、被験者に風邪のウイルスを与え、1週間観察したとのこと。すると、睡眠時間が1日6時間未満の人は、7時間以上の人に比べ、4倍も風邪をひいたというのです!

<睡眠と免疫力の関係>
レム睡眠=完全に休んでいない
ノンレム睡眠=完全に休んでいる

ノンレム睡眠というのは、いわゆる、“死んだように寝ている状態”を指します。ノンレム睡眠のときに成長ホルモンが分泌され、疲れた免疫力を修復してくれることで免疫が上がるのだとか。ただし、長く寝たからと言ってノンレム睡眠の時間が増えるわけではありません。免疫力時間数で言うと7-8時間が一番いいのだそうです。

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ノンレム睡眠の時は、脳も身体も休息しています。心身ともにリフレッシュしている状態であり、この時に免疫力を回復させたり、ストレスを消去・軽減させたりしています。一方、レム睡眠は身体は休んでいるものの、脳は起きている状態です。夢を見たり、ちょっとした物音で目覚たりします。

 

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風邪の予防法を知る

<問題11>
冬の時期、窓をこまめに開けて換気をするのは風邪予防になる。○か×か?

答え
「×」。部屋の湿度が40%以下になるとウイルスが空気中を漂うのですが、部屋より外の空気のほうが乾燥していると、換気をすることで部屋の湿度が40%以下になってしまうことも。部屋の中の湿度と温度を考えたとき、冬場の換気が逆効果になるケースです。ただ、風邪の治りかけのときや風邪の人が部屋に入ってきたときは換気をしたほうがよいそう。
換気は無条件によいわけではなく、湿度といった状況を考えないといけないことがわかります。

<問題12>
風邪予防になる加湿器。どこに置くとよい?
A 床の上 B 棚の上

答え
棚の上。床の上に置いていて、蒸気の吹き出し口が低いと、足元しか湿気がなく、肝心の口の周りの空気は乾燥している可能性があるので、吹き出し口を自分の口の高さにすることが重要なのだそうです。
また、フィルターはかびが生えやすいので気をつけることと、加湿器に入れる水は水道水が一番いいということも指摘されていました。なぜ水道水がいいかというと、塩素が入っているので雑菌が繁殖しにくく、お手ごろだからだそう。「体にいい水」は、逆に菌が繁殖しやすいので使わないほうがいいそうです。

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林修の今でしょ!講座より

<問題13>
ウイルスを効果的に撃退するうがいの仕方は?

答え
出演者3人ともが、上を向いてガラガラとうがいしましたが、今津医師によると「全員不正解」。

<正しいうがいの方法>
① まず、口の中を10秒ほどゆすぐことで口の中のウイルスをすすぎ落とす
② 上を向いてうがいし、のどを振るわせる
のどを振るわせることで、のどのしわに入っているウイルスまでとれる。

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林修の今でしょ!講座より

③ ②をしながら、のどのしわを伸ばすように頭を左右に傾ける
こうすることで、のどの両端にいるウイルスが取れやすくなるとのこと。

<問題14>
風邪ウイルスが手の上で生きている期間は?
A 1日 B 1週間

答え
最新研究によると、1週間生きていることが判明したそうで、手洗いが必須です!

<問題15>
手洗いで念入りに洗うべき3つの場所は、爪の間、指の間と、どこ?

答え
しわの間。

<手洗いのポイント>
① 爪の間は洗いにくいので、手のひらでこする
② 手の甲を「鷲の手」のような形にして、しわが伸びるようにし、洗う
手のひら側は、手をしっかりそらすように広げ、しわがないようにして洗う 手首も同様に、しわがないようにしてから洗うことがポイント。
③ 指の間はねじり洗いする。

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林修の今でしょ!講座より

<問題16>
風邪予防に、朝食べたほうがいいものは?
A 柔らかいもの B 固いもの

答え
固いもの。具体的にはフランスパンや根菜類、漬物などだそうです。
『朝食に固いものを食べる。これが風邪の予防法』
と、今津医師は断定します。固いものを噛むことで唾液が出ますが、このことで夜中に乾燥してしまったのどに潤いも出るし、唾液の殺菌効果も期待できるとのことです。

 

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風邪の「治し方」を知る

<問題17>
熱が出ることでウイルスと戦っているが、ただ、熱が38.5℃を超えると体に悪影響が出てくる。熱を一刻も早く下げたいとき、体のどこを冷やすとよいか?

答え
首の周り、わきの下、そけい部(太ももの付け根)、へその上。
この4ヶ所の共通点は、太い血管がある場所だということ。血液を冷やすと体が冷えるので、緊急時には太い血管がある場所、特にへその上が一番太いので、そこを直接冷やすのがよいそうです。
一般的におでこを冷やすことも多いですが、これは意味がないかと言えばそうではないようです。熱が出ているときには脳の温度もかなり高くなっているということ。脳は温度が高くなるとショートしてしまうので、頭蓋骨を冷やして脳の温度を下げる必要があるのです。おでこを冷やすというより脳(頭蓋骨)を冷やさないといけないので、大きな氷のうや大きな氷枕で冷やしたほうがいいそうです。

<問題18>
風邪が治りかけのとき、少しでも早く治すため、厚着をして大量の汗をかいて寝るほうがいい。○か×か?

答え
「×」。風邪が治りかけているという部分がポイントで、治りかけは体力を消耗していて脱水状態に近いのです。この状態で温めるとさらに脱水状態が進むのでよくないのだそうです。今津医師は、風邪の治りかけにはこまめに水分補給をするよう呼びかけていました。
水よりスポーツドリンクのほうがいいのかという質問に対しては、確かにスポーツドリンクは体内に吸収されやすく、栄養もあるのでオススメとのことでした。

<問題19>
風邪のひきはじめに控えたほうがいい食べ物はどれ?
1.うどん 2.牛肉 3.みかん

答え
みかん。みかんをはじめ果物全般的に、体を冷やす成分であるカリウムが含まれるので、風邪のひきはじめには控えたほうがいいとのことです。ただ、カリウムには利尿作用もあり、体内の水分を外に出してくれるので、風邪の治りかけには非常によいのだそうです。またさまざまな栄養があるので、風邪予防にもとてもよいとのことです。

<問題20>
消化がよいので風邪のときによく食べるうどん。トッピングとして消化がよいのは、生卵と温泉卵のどちらか?

答え
温泉卵。実は生卵と温泉卵では、消化にかかる時間が全く違うのだそうです。生卵だと消化に3時間もかかるのだとか!それが温泉卵だと半分の1時間半程度なのだそうです。温泉卵のほうが弱った胃腸にもやさしく、風邪予防につながるそうです。

まとめ

風邪検定は、20問中15問正解で合格なのだそうです。これまで勝手に思い込んで実践していた間違った知識が結構ありました・・・。
他にも、風邪にまつわることで広く信じられているのに間違った知識がありそうな気がして、調べてみました。こちらのサイト(http://getnews.jp/archives/487585)によると、「風邪のときはお風呂に入らないほうがよい」というのは間違いで、体を清潔に保ったり、のどを加湿したり、気持ちのよい睡眠を得るために、高温でなければむしろお風呂に入るのはよさそうです。また「風邪を治すために栄養をつける」というのも、無理に食べることによって胃腸に負担をかけ逆効果になることもありそうです。
正しい知識を身につけて、風邪予防や治し方に活かしていきたいですね!


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