『αGヘスペリジン』というグリコのサプリで注目されるヘスペリジンの健康効果

ヘスペリジンとは?

ヘスペリジンとは、柑橘類に多く含まれるポリフェノールです。柑橘類であれば何でも含まれるというわけではなく、中には柑橘類でも全く含まれないものもあります(ジャバラなど)。

日本の柑橘類でいえば、温州みかんにはヘスペリジンが非常に多く含まれていることがわかっています。また、完熟したものよりもまだ青い段階のものがより濃く含まれています。

ヘスペリジンの作用

ヘスペリジンについてはグリコをはじめとしたバイオ関連の研究をしている企業がいろいろとその効果を検証しています。その過程でわかったことは、ヘスペリジンには、

  • 血中のコレステロール値を改善する
  • 血流を良くする
  • アレルギーを抑える

といった効果があることです。

江崎グリコ中央研究所は、柑橘類に多く含まれるヘスペリジンに糖を付加して水溶性を高めたヘスペリジン配糖体(酵素処理ヘスペリジン)が、冷え症を改善する効果を発揮することを確認し、2004年5月21日から23日に仙台市で開かれた日本栄養・食糧学会で発表しました。

グリコホームページより

ヘスペリジン配糖体というのは、今でいうところの糖転移ヘスペリジンのことを指します。糖とヘスペリジンを結合させた物質です。

ヘスペリジンが身体によい作用をもたらすことは昔からわかっていましたが、以前は大きな問題がありました。

それは、

身体への吸収性が非常に悪い

ということです。この問題点を解決するために考え出された技術が、糖転移と呼ばれる技術です。これは、吸収性の悪いヘスペリジンに、吸収性に優れた糖を結合させ、吸収率を高めるという技術です。

この糖転移をしたヘスペリジンのことを糖転移ヘスペリジンといい、従来のヘスペリジンに比べて、水への溶けやすさは1万倍、吸収性も3倍~4倍になりました。

グリコはこの糖転移において世界有数の技術力を誇ります。

「糖」に関する研究では、世界的にもトップクラスの大学や研究機関と共同研究を重ね、「糖」「糖質関連酵素」研究のトップメーカーとして世界でも高い評価を得ています。

グリコホームページより

グリコは一般的には製菓メーカーとして有名ですが、江崎氏が創業したときの精神は、『育ちざかりの子供にグリコーゲンをたっぷりとってもらいたい』というものだったそうで、栄養価の高い糖に関する研究を長年行ってきました。

共同研究も京都大学、徳島大学、聖マリアンナ医科大学、久留米大学、北里大学、滋賀県立大学、藤女子大学などといった機関と行っており、ヘスペリジンに関する数々の発表を行っています。

「糖転移ヘスペリジン」の摂取によって抹消の血液が増加し、皮膚の表面温度が回復したものと考えられます。

継続的に摂取することでその効果が維持され、冷え性緩和の可能性があることもわかりました。

グリコ健康科学研究所 ヘスペリジン 部分冷えの緩和

「糖転移ヘスペリジン」を摂取することにより、全身がやや冷える冷房環境下において皮膚表面温度の低下が抑制されました。またその効果は特に手指先や足指先などの末梢組織で顕著に見られました。

グリコ健康科学研究所 ヘスペリジン 冷房冷えの緩和

この実験結果から、「糖転移ヘスペリジン」の継続摂取によって、眼周辺の血流がよくなり、メラニン量が低下することで、くまやくすみを改善する可能性があることがわかりました。

グリコ健康科学研究所 ヘスペリジン 肌状態の改善

「糖転移ヘスペリジン」による血流改善効果は、自律神経の働きによる可能性があることがわかりました。実際に、同時に行った体調に関する自覚アンケートでも「朝の目覚めがよくなった」など、自律神経のバランスの変化に影響を受けたと考えられる体調の改善が見られました。
副交感神経の働きを活発にする作用により、リラックス効果や更年期障害の軽減など、さらなる効果も期待できると考えられます。

グリコ健康科学研究所 ヘスペリジン 自律神経に及ぼす影響

「糖転移ヘスペリジン」を摂取することにより、長い時間、座ったままで足がむくむ状況において、足の周囲長の増加が抑制されました。また、水分の貯まり方の指標となるインピーダンスの低下も抑制する傾向が見られました。

グリコ健康科学研究所 ヘスペリジン むくみの予防

まとめると、

・手足の冷えに効果がる
・眼周辺の血流を改善し”くま”や”くすみ”を少なくする
・自律神経に働きかけている
・むくみを抑制する

といった実験結果が得られ、その背景にあるのが、血流の改善ということです。

なんとなく平凡な食べ物ととらえられがちなみかんですが、その成分ヘスペリジンには上記のような驚くべき効能があったわけです。

では、みかんの摂取量が多いであろうミカン農家の人たちは、普通の人と比べてどのくらい健康なのだろうということを調べてみると、ありました。ミカン農家と都内在住者の血管年齢を比べた実験が。

糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会が行った『日常的なみかん摂取が健康に与える影響を調査』によると、日常的にみかんを食べているみかん農家の人と、都内に在住する一般の人の血管年齢を比べたところ

  • 実年齢より血管年齢が若い人の割合はミカン農家の方が高い
  • ミカン農家の中でも毎日みかんを食べている人と都内在住のほとんどみかんを食べてない人とを比べるとやはりミカン農家の方の血管年齢が若く、特に男性では顕著。
  • 非喫煙者に絞って集計しても、結果は同様でみかん農家の方が血管年齢は若い

といった結果が出ています。

既述の通り、非常に吸収性が悪い状態でこの結果ですから、吸収性を高めた糖転移ヘスペリジンであれば、さらに大きな差が生まれるだろうことは想像に難くありません。

今後さらに多くの研究がされていくことでヘスペリジンの効果はさらに高まっていきそうです。

 


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