解説:禎心会病院 脳疾患研究所長 上山 博康
上山先生はこれまで25000人以上の患者を救ってきたといわれる、脳の病の最後の砦ともいえる名医です。
普段は北海道の病院で患者さんの治療にあたっておられます。
脳梗塞早期発見のチェックポイント
・顔のゆがみ
・手のしびれや違和感
・ろれつが回らない
脳梗塞の早期発見のポイントは以上の3つです。
顔のゆがみというのは顔の表情が左右で違うような場合を指します。通常であれば若干の違いはあってもほぼ同じような負荷がかかってますので、たるんでいても同じ感じなります。これが脳梗塞になると片側の筋肉が下がり左右非対称になります。
ちなみに、右の脳に何かあれば左側、左の脳に何かあれば右側に異常がでます。
自分で気づきにくい場合もあるため、家族や親しい友人など、第三者から指摘を受けたら早めに受診した方が良いですね。
手の症状としては、しびれるといったものもありますが、他には箸が使いにくい、字が書きづらい、持っている物を落とすといった変化を感じるようになります。テレビでは紹介されてませんでしたが、パソコン入力がしづらくなった場合も要注意といえるでしょう。
口の症状は飲み物を口からこぼしてしまう、口の中を噛んでしまうことが多くなるといった事例が紹介されていました。
最初は本当に些細な不調から始まることが多いようです。『大したことはないんだけど、明らかにおかしい。』といった場合には早く専門医の診察を受けることが大事です。