おしっこに頻繁に行く、おしっこをするときに痛みがある、おしっこをしたあとに残尿感があるという方、もしかすると膀胱炎の可能性があります。
NHKで放送されている『きょうの健康』において、“泌尿器の病気 最新情報”というタイトルで、膀胱炎について特集がありました。
泌尿器の病気って、人には相談しにくいですし、受診するのも勇気が要りますよね。そこで、予防法も合わせ膀胱炎の最新情報についてまとめてお伝えします。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]膀胱炎の種類は大別して3つ
膀胱炎について説明をされたのは、日本医科大学大学院教授の近藤幸尋氏です。
近藤幸尋氏は『生活改善+兆候キャッチであなたの前立腺は、きっと救われる!―社長、部長ほど前立腺が危ない、って本当?! (Tsuchiya Healthy Books―名医の診察室)』という著書を出されています。
近藤幸尋氏によると、膀胱炎には3つの種類があるそうです。
急性膀胱炎
慢性膀胱炎
間質性膀胱炎
です。これらの膀胱炎のうち、なんと9割方は急性なんだそうです。
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急性膀胱炎の主な症状は、頻尿、残尿感、膀胱の痛みです。そしてその原因の8割方が大腸菌なのだとか。肛門付近の大腸菌が尿道を経由して膀胱までいき、そこで炎症を起こすと解説がありました。
このパターンの膀胱炎は特に女性に多いそうで、理由は
“肛門と尿道の位置が近い”
“尿道が短い”
という女性特有の身体的特徴にあるとのことでした。要するに『肛門付近にいる大腸菌が膀胱まで行きやすいから』ということのようです。
きょうの健康より
大腸菌が膀胱までいくことで膀胱炎を引き起こすわけですから当然再発もしやすくなります。
慢性膀胱炎には3つの原因があります
慢性膀胱炎の原因は、”異物によるもの”、”薬剤によるもの”、”放射線によるもの”に分かれます。
きょうの健康より
異物についてですが想定されるのは結石かカテーテルです。これらに細菌が付着することで炎症を起こし慢性になります。症状は急性と似たようなものです。
一方、薬剤性のものや放射線性のもの場合、症状は血尿です。
薬剤性であれば薬を中止することで症状は回復しますが、放射線性のものの場合は治療が必要です。
下の画像のような大型のタンクの中に約3時間程度入る治療を20回程度受けることで症状の緩和が期待できるそうです。この治療法は『高圧酸素療法』といいます。
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抗菌薬が効かない間質性膀胱炎
最後に、間質性膀胱炎です。これは膀胱内の粘膜層が破れ粘膜下層(間質)が尿の刺激で炎症を起こしている状態です。
きょうの健康より
症状については下の画像のとおりです。急性との違いもご確認ください。特に頻尿と膀胱の痛みだけ口頭で伝えると医師も急性か間質性かで判断に悩むため、どのように痛むのかをしっかりと伝えたほうが良さそうです。
きょうの健康より
治療法は、薬または手術がありますが、間質性は抗菌薬が効きません。膀胱水圧拡張術は、生理食塩水で膀胱を膨らませ粘膜を裂き、壊れた粘膜をはがし健康な粘膜に再生させる治療法です。そのほかには経尿道的潰瘍焼灼術があるそうです。
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急性膀胱炎を繰り返さない方法
急性膀胱炎は先述したように、再発しやすいものです。近藤氏は次の方法を実践してほしいと言います。
・薬をきちんと服用する
・トイレで拭くときは、前から後ろに向けて拭く
・悪玉菌が増える便秘には要注意
・性交渉前にはシャワー、性交渉後はスグに排尿する
・パッドの交換はこまめに
まとめ
排尿を我慢せず清潔に保つ、これだけで十分に膀胱炎は予防ができるそうです。これを読んだ瞬間からスグに実践できることですよね。