最近、トクホのコーヒーが話題になり、コーヒーの持つ脂肪燃焼効果について目にする機会も増えてきました。なぜコーヒーが注目されるかというと、コーヒーにはダイエットに繋がる至れり尽くせりの効果があるからです。それらの効果を実現しているのがカフェインやクロロゲン酸などの成分です。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]脂肪分解を促進させる効果
私達の体についている脂肪は、消化・分解される過程で脂肪酸とグリセリン、モノグリセリドに別れます。
そして、この脂肪を分解する際に必須なのがリパーゼという消化酵素です。リパーゼは胃液や膵液に含まれているのですが、このリパーゼの働きを強くするのがカフェインです。
また、カフェインはリパーゼとともに褐色脂肪細胞の働きを強める効果もあります。褐色脂肪細胞は脂肪燃焼を促進させる脂肪のことをいいます。脂肪が脂肪の燃焼を促進させるというとちょっとややこしいですが、例えば“痩せの大食い”の人は褐色脂肪細胞の働きが強いなどと言われています。カフェインにはこの褐色脂肪細胞を活性化させ、脂肪燃焼を促進する働きがあることがわかっています。
さらに、コーヒーにはニコチン酸という成分も含まれています。ニコチンというとタバコを連想しますが、タバコに含まれるニコチンとは全く別のもので、ビタミンの一種です。
ニコチン酸には中性脂肪を減らす働きがあります。
つまり、コーヒーには、
リパーゼを活発にさせる働き(カフェイン)
褐色脂肪細胞を活発にさせる働き(カフェイン)
中性脂肪を減らす働き(ニコチン酸)
という、脂肪を分解させる働きがあるわけです。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]分解促進だけじゃないコーヒーの効果
さらに注目を集めているのがクロロゲン酸というポリフェノールです。
クロロゲン酸もコーヒーに含まれる成分ですが、クロロゲン酸には脂肪酸がミトコンドリアで燃焼されるのを助ける働きがあります。脂肪酸とは脂肪を分解してできる物質ですね。
ミトコンドリアは脂肪酸や糖を燃焼してエネルギーを創りだす働きをしているのですが、クロロゲン酸は、分解された脂肪酸を効率的にミトコンドリアに渡す働きがあるわけです。
つまり、コーヒーには
脂肪分解を助け
脂肪燃焼を助ける
という効果があるわけです。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]トクホのコーヒー
こうした状況を受けて、飲料メーカーはコーヒーに着目したトクホを発売しています。
例えば、花王のヘルシアコーヒー。
花王ホームページより
花王は、コヒー豆に含まれる健康機能に早くから着目。クロロゲン酸が作用して脂肪が燃焼する仕組みを世界でいち早く発見しました。
クロロゲン酸は焙煎の過程で激減してしまうのですが、花王独自の製法で含有量をキープ、ヘルシアコーヒーとして販売しています。
花王ホームページより
また、サントリーもBOSSブランドでトクホのコーヒーを販売しています。
サントリーホームページより
BOSSの場合はクロロゲン酸ではなく、マンノオリゴ糖というオリゴ糖をコーヒー豆から抽出、配合することで脂肪吸収を抑えることを可能にしたそうです。
サントリーホームページより
これは、『食事時にサラダを先に食べると太りにくい』というのと同じ理屈ですね。サラダを先に食べることで食物繊維が脂肪や糖分を吸収する小腸の穴を塞ぐので脂肪分や糖分の吸収量が激減するというものです。
BOSSも飲用するなら食事前が良いかもしれませんね。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]普通のコーヒーなら一日3杯が目安
一時期は健康に悪いとされていたコーヒーですが、こうした研究成果もあって、今では健康飲料の一つに挙げられることも多くなってきています。コーヒー好きには嬉しい限りですが、何事も限度というものがあります。節度なく飲んでいると健康にもよくありません。
コーヒーを飲み過ぎることで起こりうる弊害
不眠症、貧血、高血圧、肌荒れ、胃もたれ・胃炎
こうした事態にならず、かつ、ダイエット効果を望める量としては、1日3杯程度とされています。
コーヒーは食欲を抑える効果も
コーヒー、具体的にはカフェインには、食欲を抑制する効果もあるとされています。
交感神経を刺激する
食欲は自律神経によって左右されています。
交感神経優位・・・食欲がなくなる
カフェインは交感神経を優位にさせる、食欲を抑制するコレシストキニンという消化ホルモンを出させるなどのはたらきがあります。また、ごく短期ではあるものの、血糖値を上げる作用もありますから空腹感を抑制することにつながっています。
コーヒー豆を買うなら浅煎りで
コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸は焙煎の過程で大きく含有量が減ってしまいます。深煎り豆だとほとんど含まれてない状態ですからコーヒーのダイエット効果に期待して豆を買うなら浅煎りがおすすめです。
一方、深煎りだとダイエット効果は全く期待できないのかというとそういうこともありません。なぜなら、深煎りの場合は、中性脂肪を減らすはたらきがあると言われるニコチン酸が増えるからです。
結局どちらでもいいのじゃないかという話になりますが、本当にダイエットを目指して環境を整えるのであればやはり浅煎りの豆を買ってきてドリップで淹れるのが良いようです。不純物も取り除け、有用な成分もしっかり摂れるからです。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]まとめ
以上見てきたように、コーヒーにはカフェインを始めとしたダイエットに効果的に作用する成分が複数含まれています。摂り過ぎは禁物ですが、健康体の人なら1日3杯、4杯くらいで健康的な生活の補助にもなってくれそうです。
意識して飲んで見るのも良いかもしれません。