エイリアン脂肪とは

今までも心臓の周りに脂肪が付くことはわかっていたそうですが、邪魔なものではあってもあまり危険視はされていませんでした。しかし最近、皮下脂肪、内臓脂肪に次ぐ第３の脂肪で「異所性脂肪」と言う、本来付かないところに付く脂肪の恐ろしさが判明してきたそうです。

番組では東京都あきる野市池谷医院の、院長で医学博士の池谷敏郎先生が解説していました。最近「世界一受けたい授業」や「これが世界のスーパードクター」などテレビ番組にもひっぱりだこの先生ですね。
先生によると心臓は本来ほとんど脂肪が付かないとされていますが、

心臓の周りに過剰に付く脂肪をエイリアン脂肪と呼ぶ

そうです。

エイリアン脂肪はなぜ危険？

では心臓に付くエイリアン脂肪はなぜ危険なのでしょうか。
心臓の周りについたエイリアン脂肪を体は異物と判断します。すると白血球の一種であるマクロファージがエイリアン脂肪を攻撃するのですが、その際脂肪を溶かそうとして出す毒（サイトカイン）が、逆に毛細血管を通じて冠動脈に流れ込んでしまうことで、動脈硬化やを促進したり、心筋梗塞を引き起こしたりするそうです。

中でも昔と今を比較して、昔より太った方は注意が必要です。特に元々太っていない方は、脂肪が少なくため込む空間がないため、急に太ることで心臓や肝臓に脂肪がついてしまうので、見た目でそんなに太っていなくても、昔の体重との比較が大事なんですね。

事例紹介

番組ではチャンカワイさんがＭＲＩで１時間かけて心臓についたエイリアン脂肪を撮影しました。

健康カプセル！ゲンキの時間より

エイリアン脂肪は１００ｃｃまでは許容値とされていますが、チャンカワイさんは１２９ｃｃと許容値を超えています。１４０ｃｃから１５０ｃｃで心筋梗塞の危険が高くなるとされているそうで、要注意ですね。

２０代の頃に痩せていたＡさんはチャンカワイさんほど太っていないにも関わらず、検査の結果１３１ｃｃのエイリアン脂肪が発見されました。
見た目の太っている痩せているには関係ないので、誰でもエイリアン脂肪の可能性があるということですね。

異所性脂肪は付きやすいが落としやすい

お腹周りに脂肪がつく皮下脂肪と違って、異所性脂肪は見た目にはわかりにくいので、痩せている人も安心できませんね。しかし、異所性脂肪は付きやすいが運動や生活習慣によって比較的落としやすいと言われています。異所性脂肪は短い運動でも初めに燃焼すると言われているので、普段の生活の中にちょっとした運動を取り入れることが効果的なようです。

池谷流エイリアン脂肪撃退法！

池谷先生はエイリアン脂肪撃退のために、以下の２つをおすすめされていました。

１．置き換え
１食をジュースに置き換えることで、炭水化物の接種を抑える

健康カプセル！ゲンキの時間より

ニンジン１．５本（小松菜やゴーヤなどに置き換えても良い。）
りんご半分
レモン１／３個
材料をジューサーでジュースにし、最後にアマニ油（シソ油・エゴマ油でも良い）をスプーンでたらす。

最近話題のアマニ油ですね。オメガ３であるα－リノレン酸を多く含んでおり、肌荒れやダイエットの効果もあるとされている注目の健康食材です。熱に弱く生のまま摂取する方が良いとされているので、ジュースにはぴったりですね。

２．ゾンビ体操
姿勢を正して肩の力を抜き、お腹をへこませる。
この状態で手の力を抜いて、その場でジョギングする。
腕を前後に力なく振りながらジョギングを１分する。ソンビが歩くような感じです。
３０秒歩いて呼吸を整える。お腹には力を入れる。
「１分走って３０秒歩く」を３回繰り返す。
ポイントは上半身はだらだらと、下半身は元気に。

これだけで１０分間ウォーキングしたのと同じ運動量になるそうです。とても簡単ですね。
先生曰く、トイレに行くまでの少しの時間や、台所で待っている間の短い時間に取り入れても良いそうです。

置き換えジュースとゾンビ体操については、池谷先生の著書により詳しく紹介されています。
「血管を強くするジュース＆レシピ」
「血管・骨・筋肉を強くするゾンビ体操」

他にも「ウソの健康情報に殺されないための５０の正解」「長生きしたければ知っておきたい　健康常識○と×」など、健康に関するわかりやすくためになる著書を多数発行されています。

また「異所性脂肪」については、池谷先生以外にも書籍が出版されています。
日本人なら知っておきたい「異所性脂肪」の恐怖（小川佳宏）

まとめ

脂肪は付きすぎて良いことはないようです。心臓に脂肪がついているかどうかは見た目で判断できません。健康は一日にして得られるものではありませんので、当たり前のようですが普段の食事と運動を見直す必要があると感じました。

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