先日の『あさイチ』では、わさびの健康と抗菌効果について特集していました。まず、わさびの健康効果として本わさびに含まれる6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートという物質ががん予防などに役立つ仕組みなどの解説がありました。それから、わさびの抗菌効果を利用したカビの予防方法などを清掃のプロである大津たまみさん(株式会社アクションパワー代表取締役)が紹介していました。
スポンサーリンク
わさびを食べてがん予防
番組では、名古屋のわさび加工会社と愛知学院大学健康栄養学科教授の大澤俊彦先生の共同研究で発見された「6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート」というわさびに含まれる成分のがん予防効果について紹介をしていました。
6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートは本わさびの根茎部分にのみに含まれているそうです。ですから、西洋わさびやわさび以外にでんぷんなど他の物質が含まれているチューブわさびでは、がん予防は期待できないとのことです。
あさイチより
大澤先生によると、6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートの解毒力や解毒酵素を活性化させる働きが、がん予防に役立つと期待されているそうです。肝臓の細胞に6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートを投与した時に発がん性物質を分解する働きが2倍以上になったという研究結果が大澤先生から紹介されました。
あさイチより
また、わさびは、玉ねぎ、キャベツ、ごぼう、ブロッコリー、アスパラバスなどと比べても解毒酵素を活性化させる力が強いとのことです。
スポンサーリンク
わさびの抗酸化作用と血液サラサラ作用
わさびに含まれる6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートには、がん予防効果だけではなく抗酸化作用と血液をサラサラにする働きもあるそうです。
わさびの抗酸化作用で老化防止
体内にある活性酸素は通常は体に悪影響を与えることはありません。けれども、その量が多くなるとイライラや老化の原因になります。6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートの抗酸化作用は、体内に活性酸素を発生させないようにするそうです。赤ワインなどに含まれるポリフェノールにも抗酸化作用があることが知られていますが、ポリフェノールの抗酸化作用は6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートの抗酸化作用のように活性酸素を抑制するのではなく、体内にある活性酸素を退治(消去)するとのことです。6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートの抗酸化作用には持続性があり、ポリフェノールの抗酸化作用には即効性があると大澤先生が説明していました。
わさびで血流が良くなり冷え性を解消
番組では、わさびに血液サラサラにする効果として、5gの本わさびを食べた1時間後に血流が1.5倍になったという検査結果を紹介していました。このことから、わさびは冷え性の女性にもおすすめとのことでした。
ただ、わさびを食べ過ぎると胃酸が出すぎてしまうので、1日の摂取量は3gから5gが目安だそうです。
スポンサーリンク
わさびの抗菌作用
番組では、掃除の達人の大津たまみさんがわさびの抗菌作用を使ったカビの予防方法について説明をしていました。小鉢にわさびを入れて冷蔵庫に入れておくと、わさびの抗菌作用で細菌の繁殖が抑えられカビの予防になるそうです。このカビ予防にはチューブのわさびやお刺身などに付いてくるわさびも使えます。わさびは乾燥してしまうと抗菌作用がなくなるので、わさびを入れた小鉢にはラップをかけて爪楊枝などで小さな穴を開けておくと長く使えるとのことです。
あさイチより
わさびのカビ予防を証明するために番組では、1つの保存容器には食パンだけ、もう1つの保存容器には食パンとわさびを入れて1週間常温で保存して1週間後のパンの状態を比べていました。
あさイチより
画像から分かるように、わさびを入れなかった保存容器に入っていた食パンはかびだらけになっていましたが、わさびと一緒に保存していた食パンにはカビが生えていませんでした。
スポンサーリンク
お風呂場などのカビ予防に役立つ「わさび水」
大津さんからお風呂場などのカビ予防、台所の三角コーナーの悪臭予防に使えるわさび水の作り方と使い方が紹介されました。
水:100ml
チューブのわさび:2g
わさび水の作り方
掃除などに使う霧吹きなどの容器に分量の水とわさびを入れて、わさびが溶けるまで容器を振ります。
わさび水の使い方
わさび水は、お風呂場の天井や壁などカビの生えやすい場所に週に1回かけると良いそうです。わさび水は拭き取らないようにしてください。わさびは体に入っても害がないので、市販のカビ予防の洗剤よりも安全だと大津さんは説明をしていました。
番組でわさびを使った簡単なカビ予防の方法を紹介していた大津たまみさんは、掃除のスペシャリストとして掃除が苦手な人が片付けをできるように説明した本や掃除の回数を減らすための汚れを予防する方法をまとめた本など掃除に関する本を多数執筆しています。
8秒で幸せをつかむ「片づけ力」
大津たまみ
「汚れ予防」のコツと裏ワザ (青春新書プレイブックス)
大津 たまみ
食中毒防止に「わさびシート」
番組では、わさびの抗菌効果を利用してお弁当などからの食中毒の予防に役立つ「わさびシート」が紹介されていました。わさびシート1枚をお弁当の中身の上に置くだけで細菌の繁殖を抑制してくれるので食中毒を防止できるそうです。
業務用 お弁当用ワサガード抗菌シート 50枚入
虎変堂
スポンサーリンク
まとめ
番組で紹介されていたわさびのがん予防効果を得るために、本わさびを毎日3gから5gを食べるのはなかなか難しいかもしれません。けれども、わさびの抗菌効果を活用したカビ予防は、あまり手間をかけずにできて、使い切れずに賞味期限を切らせてしまうことも多いチューブわさびの活用にもなるので、さっそく試してみたいですね。