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わたしたちの生活時間の、およそ3分の1を占める睡眠。
その質の良し悪しは、私たちの日中の活動に大きな影響を及ぼします。
そこで今回は、睡眠の質を左右する「枕」の選び方について特集していた日本テレビ『シューイチ』をまとめておきたいと思います。
1ミリ単位の精度でつくる枕
神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所社長の山田朱織医師は、一人ひとりに合った枕の研究・開発をおこなっています。
オーダーメイドの枕をつくる際、枕の高さはミリ単位で計測されるそうです。
というのも、首には胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という首を曲げたり回転させたりする筋肉や、僧帽筋という筋肉があるのですが、これらが長い時間緊張状態にあると「寝ちがえ」と呼ばれる痛みを生じさせてしまったり、頭痛やめまい、肩こりなどを引き起こしてしまったりもするそうです。
シューイチより
そのため、高すぎも低すぎもしない絶妙な高さで身体に合う枕をつくることが必要なのです。
山田氏が勧めていたのは、特製の大きな長方形の枕でした(税別2万4800円〜)。
シューイチより
通常の枕が仰向けで寝ることだけを想定して作られているのに対して、この特製の枕は寝返りをうつことまで想定して、寝返りをうちやすい平らな形にしてあります。
そもそも人間が寝返りをうつのは、身体の各組織を回復させて疲れや緊張をリセットするためなので、それを想定した枕であるべきという考えが設計の思想に含まれているようでした。
中身は5層からなり、上部は柔らかく弾力性のある素材を、下部は硬い素材を用いてつくられています。
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枕の当て方
まず、枕が首の根元まで支えていることを確認します。
その上で、仰向けでいる際に気道が確保され、呼吸が楽にできるような高さが、その人にとっての適切な枕の高さとなります。
また、湾曲している背骨が首から腰まで一本の軸になることも重要です。
シューイチより
こうすることで、寝返りをスムーズにうつことができるのです。
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自分に合う枕を、自分でつくる
この施設に行けない方のために、自分に合う枕の作リ方が紹介されていました。
必要なものは、玄関マットとタオルケットで、高さが足りない場合はバスタオルを用意します。
玄関マットは、枕の一番下のベース部分に用います。50☓90センチの大きさだと三つ折の状態で枕にピッタリの大きさだそうです。
タオルケットは、じゃばら折りにして、三つ折にした玄関マットと同じくらいの大きさにし、マットの上に重ねます。
出来上がったら実際に頭をのせて寝てみて、層になっているタオルを一枚外したり重ねたりしながら、呼吸がしやすい高さを探ります。
一番いいと感じる高さが見つかったら、両手を胸の前で組み、膝を曲げた状態で寝返りを打ってみて、身体が回転しやすいかどうかを確認してください。
シューイチより
自作枕の注意点としては、やはり型崩れしやすいため、毎回寝る前に形を整えるようにすることです。首に当たる側がしっかりと90度になっていることも確認しましょう。
この枕で一晩寝ると、翌朝には身体に良い変化を感じる人もいるそうです。
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まとめ
睡眠を考える際、寝返りをうつことまで想定して枕を選んでいた方は少ないのではないでしょうか。
お店に行っても、1ミリ単位で自分に合う枕を探しだすのは大変です。
もし、あなたの睡眠が浅かったり、首周りに不調があったりする場合は特に、今回紹介されていた方法で、自分だけの枕づくりに挑戦してみてください。
自分の身体に合う枕をつくることができたら、きっと驚くほどの体調の変化を感じることができるでしょう。