「楽して痩せたい！」という思いに応えるべく、巷にはさまざまなダイエット情報があふれています。
そんな中で最近、画期的なダイエット法が誕生しました。
その名も「スーパー大麦ダイエット」。
肥満を解消してくれるスーパー大麦という食べ物を生活に取り入れることでダイエットを実現しようというものだそうです。
今回は、スーパー大麦ダイエットについて紹介していた『腸を知って身体のお悩み解決SP』をまとめていきたいと思います。
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なぜ太るか
順天堂大学医学部附属順天堂医院の小林弘幸教授によれば、太る原因は腸内環境にあるといいます。
「腸内環境が悪化すると、吸収した栄養素が全身の細胞に行き渡らずに、皮下脂肪や内臓脂肪に溜まってしまう」そうで、それが積み重なっていくと肥満になるというのです。
この原因となるのは、腸内に存在する“デブ菌”です。
ワシントン大学の研究で、腸内細菌はデブ菌・ヤセ菌・不明菌の３種類に分類できることが判明したそうです。
そして、このデブ菌を減らしてヤセ菌を増やす食品として注目されているのが、今回の特集の主役である「スーパー大麦」なのです。
肥満や大腸がん患者の増加が社会問題になっていたオーストラリアが、国をあげて研究開発した食物だそうです。
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スーパー大麦がダイエットに効く理由
小林教授によると「腸内環境を良くするには、細菌だけでなく細菌のエサとなる食物繊維が必要」だそうで、スーパー大麦には、その食物繊維が非常に豊富に含まれています。
その数なんと、ごぼうのおよそ５倍です。
しかも、フラクタン、βグルカン、レジスタントスターチという三種類の食物繊維が含まれているのも、スーパー大麦のすごいところです。
これら３種類の食物繊維は消化される時間に差があるため、腸の入り口、真ん中辺り、出口付近と、それぞれが違う場所で力を発揮してくれるのです。
スーパー大麦ダイエットに挑戦
番組では、２人の女性タレントと一般被験者３人が、スーパー大麦ダイエットに挑戦していました。
１人目：Aさん（６０代）
Aさんの目標は、現在の体重—３キロです。
ダイエット前の腸内細菌におけるデブ菌：ヤセ菌：不明菌の割合は１７.８：６６.８１：１６.１１でした。
小林教授によると理想的な割合は「デブ菌２：ヤセ菌３」なので、Aさんはすでに理想に近いのですが、それでも痩せられないのは「ヤセ菌のえさ（食物繊維）が足りていないから」と考えられるそうです。
２人目：Yさん（２０代）
Yさんはスーパー大麦ダイエット前、体重８２．６キロ、腹囲１００．９センチという体型でした。２０代の平均は５０．６キロ、腹囲６７．６センチなので、かなりオーバーしています。
しかも、デブ菌：ヤセ菌：不明菌の割合が４３.４：４３.４６：１３.５と、デブ菌：ヤセ菌がほぼ１：１になってしまっているので、デブ菌が多すぎる状態です。
一般被験者の主婦３名のダイエット挑戦前のデータは以下の通りです。
Nさん（３３歳）…５９．７キロ、腹囲８５．０センチ
Kさん（４９歳）…７５．９キロ、腹囲１０８.０センチ
Sさん（５８歳）…６４．９キロ、腹囲９４．６センチ
スーパー大麦ダイエットのルールは、以下の通りとてもカンタンです。
被験者たちは、スーパー大麦が入ったグラノーラを食べていました。
グラノーラは麦・玄米が入っている健康に良い食品ですし、とても美味しいので、ダイエット食なのに苦痛がありません。
（カルシウムが肥満解消に有効なので、スーパー大麦をヨーグルトと合わせて食べるのもオススメだそうで、こちらも味の相性が良いそうです。）
さらに、スーパー大麦には良い副産物もあるといい、タレントのYさんなど複数の人が「お通じが良くなった」と話していました。
腸内環境を整えることは、ダイエット効果以外の健康効果までもたらしてくれるのです。
ダイエットの結果
２０代のタレントのYさんは…
体重 ８２．６キロ → ８０．１キロ
腹囲 １００．９センチ → ９４．６センチ
体重はー２．５キロ、腹囲はー６．３キロという劇的な成果が得られました。
腸内環境も…
大きな変化が見られました。
小林教授によると「劇的に変わったのは、食物繊維を摂ったからだと思う。若い方で腸内環境が悪い人は、ちょっとした努力で劇的に変わる」とのことでした。
一般被験者３名の体重も、それぞれー１．９キロ、—２．５キロ、—４．３キロという結果となり、腹囲も…
このように、はっきりとした成果が出ていました。
しかし、タレントのAさんだけは体重がー０．３キロという、わずかな成果しか出すことができませんでした。腹囲もー０．７センチにとどまり、腸内細菌の割合もほとんど変わりませんでした。
小林教授によると、「人によってタイプがあって、すぐに結果が出る人とスロースターターの人がいる。しかし、スロースターターの人でも、続けていれば必ず結果が出てくる」とのことでした。
そこで、Aさんだけはさらに１週間のスーパー大麦ダイエットを継続。
すると結果は、—１．６キロの減量に成功し、腹囲もー３センチという劇的なものとなりました。
Aさんの目標はー３キロだったので、このままスーパー大麦ダイエットを継続していくそうです。
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食物繊維の重要性
食事制限や運動などをしなくてもスーパー大麦を食べるだけで痩せたという事実は、「食物繊維の重要性を物語っている」と大妻女子大学の青江誠一郎教授は指摘していました。
１日に必要な食物繊維量は男性２０グラム、女性１８グラムと言われていますが、平均摂取量は１４グラムほどしかないそうです。
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まとめ
以上、スーパー大麦ダイエットに関する情報をご紹介いたしました。
腸内細菌が体型にこれだけ影響を及ぼすということに、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
手軽にダイエットを始めたいという方や、これまで他のダイエットでは効果がなかった・継続できなかったという方は、ぜひ挑戦してみてください。
