早めの風邪薬は効果的?~たかじんNOマネー BLACKより

『効いたよね。早めのパブロン』
なんていうCMがありますが、本当に早めに風邪薬を飲めば良く効くのでしょうか?症状が軽いうちに薬を飲めば効きもよさそうな気はしますが、実際にはそうともいえない事情があるようです。

『たかじんNOマネー BLACK』より、「風邪薬を早く飲むと治るのが早いのは本当か?」の部分をまとめます。

【解説する医師】
・医学博士・医療ジャーナリスト 森田豊医師
・近畿大学医学部講師 榎木英介医師
・産婦人科医 富阪美織医師
・産婦人科医 丸田佳奈医師

富阪美織医師の解説
『風邪はほとんどがウイルス性で、ウイルスに効く薬は存在しない。今ある薬は熱とか咳とか鼻水など、それぞれの症状を抑える効果はあるが、風邪を治すことはない。』

丸田佳奈医師の解説
『基本的にウイルスが排除されるのを待つしかない。ウイルスを殺す薬はない。症状が出たらその症状を抑える薬を飲むのが基本で、症状が出てなければ薬を飲む意味はない。』
『漢方薬も同じで症状を抑えるのがメインの働き。』
『風邪と一口に言ってもその元になっているウイルスは非常にたくさんあってどのウイルスが原因かもわからないことがほとんど。風邪そのものを治す薬を発明したら大金持ちとかノーベル賞とかのレベル。』
『抗生物質はウイルスではなく細菌に対する薬。』
『しょうがは身体を温めるが、他も含めて摂った方がより良い。』

榎木英介医師の解説
『一般に風邪薬と言われているものは症状を緩和する薬のことを指す。治すのではなく、症状を緩和させて自然に治癒するのを待つことになる。たくさん飲んだからといってよいものではない。』

森田豊医師の解説
『ビタミンCなどを摂るのは良いことだが、しょうがとかニンニクとか卵とか、一つのものにこだわり過ぎるのは良くない。バランスよく摂るのが良い。』
『ライナスポーリグ先生という方が、ずっと昔にビタミンCと風邪について本を書いてベストセラーになったが、それも間違いだったことがわかった。ビタミンCは風邪の予防にはなるがひいてしまった後でビタミンCをとっても意味がない。』
『熱がある時に布団をかぶって汗を出す発汗療法(布団蒸し)も最悪。やってはダメ。脱水になる。あれで治ったというのはたまたまそういうタイミングだっただけ。』
『風邪薬は飲んだらいけないと思う。風邪薬で症状を抑えるとその分活動的になってしまい、風邪をこじらせたりする。風邪のときはいろいろな食べ物を食べてよく寝るのが一番良い。』

ということでした。ちなみに、森田医師が言っていたライナスポーリング先生というのは、ノーベル賞を二度も受賞した著名な方で、ビタミンCの大量摂取については今も多くの信奉者がいるようです。

amazonレビューには「やはりポーリング博士は正しかった」といった内容の意見もあります。

森田先生が言っていた「ビタミンCとかぜ」という本はこちらのことだろうと思われます。非常に古い本でプレミア価格での販売になっているようです。

なお、ビタミンCの摂取は風邪の治癒には関係ないとのことでしたが、予防にはなると森田先生も言ってますので、全く不要というわけではないと思われます。


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