毎年、冬になると流行するインフルエンザ。できれば、感染したくないですよね。
先日の『きょうの健康』のテーマは「インフルエンザの予防と対策」でした。インフルエンザの研究が専門の谷口清州先生(国立病院機構三重病院)がインフルエンザの予防や治療の方法について解説していましいた。
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流行する危険のあるインフルエンザウイルスは?
谷口先生によると、インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つの型に分けられるそうです。
3つの型のうち、大流行(パンデミック)を起こすのはA型です。A型ウイルスの表面にはHとNという突起があり、この突起の組み合わせでウイルスの種類が変わるとのことです。2009年に豚型と呼ばれ大流行したウイルスはH1N1でした。
B型は地域的な流行を起こし、C型は流行する季節があるわけではなく散発的に起こるそうです。
ウイルスは変化し続けるので、新しいウイルスが免疫のない人間に初めて入ったときに大流行することがあると谷口先生は説明していました。
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インフルエンザの症状は高熱だけではない
よく知られているインフルエンザの症状には、38度以上の発熱、鼻水、のどの痛み、せきがあります。
高齢者や幼い子どもは、免疫力が弱いため肺炎やインフルエンザ脳症のように重症化することもあるそうです。
重症化する人がいる一方で、鼻水やのどの痛みだけの軽症の人や全く症状のない無症候性感染の人もいます。
軽症や無症候性感染の場合は、インフルエンザに感染していることに気がつかないで日常生活を続けます。それが、感染拡大の原因にもなっているとのことです。
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インフルエンザワクチンの予防接種の効果
インフルエンザワクチンの予防接種には、インフルエンザの発症を予防する役割、発症したときの重症化を防ぐ役割があります。
インフルエンザワクチンは効果を高めるために、2015年に3種ウイルス混合から4種ウイルス混合に変更されたそうです。インフルエンザワクチンは、日本でどのウイルスが流行するかを予測して毎年作り変えられています。
予防接種を受けてから2週間ほどでインフルエンザウイルスを撃退する抗体ができるそうです。一番効果が高いのは、ワクチン接種を受けてから1か月後ぐらいから1か月間だそうです。インフルエンザワクチンの効果は5か月ほど持続します。
受験生など、どうしてもインフルエンザに感染したくない時期のある人は、その時期の1か月から2か月前にワクチン接種を受けることを谷口先生は勧めていました。
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ワクチン接種以外のインフルエンザの予防法
インフルエンザは、せきやくしゃみでウイルスが飛び散る「飛沫感染」です。人にうつさないためには、せきが出るときはマスクをすると良いそうです。また、予防のためにも不織布製のマスクは効果的だそうです。
また、インフルエンザウイルスはアルコールで死滅するので、アルコール消毒剤での手洗いも感染の予防になります。
長時間マスクをしていると耳が痛くなることはありませんか?
ウイルス感染を予防して、耳が痛くなりにくいマスクがお勧めです。
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また、インフルエンザ予防のために、冬の外出時はアルコール消毒剤をいつでも携帯しておきたいですね。
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インフルエンザの治療
予防対策をしていても、インフルエンザに感染してしまうことはあります。症状が軽いから大丈夫と放置しないで、医療機関を受診することが大切です。
治療に使われる薬は、オセルタミビル(タミフル)、ザナミビル(リレンザ)、ラニナミビル(イナビル)、ペラミビル(ラピアクタ)の4種類です。
治療薬によって使用方法や効果が違うので、どの薬を使うかは医師と相談しましょう。
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タミフルが異常行動を引き起こすわけではない
ニュースなどで、タミフルを服用したときの異常行動が大きく取り上げられていたことがあります。けれども、調査の結果、他の薬を使用したときや薬を服用していないときも異常行動が見られたことから、異常行動はインフルエンザの症状の1つだと考えられているそうです。
子どもがインフルエンザに感染したときは、注意深く観察して異常行動を起こした場合に、すぐにとめられるようにしておくことが重要とのことです。
まとめ
インフルエンザの予防には、ワクチン接種が効果的だということが分かりました。重症化の危険が高い乳幼児や高齢者のいる家庭は、家族全員でインフルエンザに感染しないように気をつけなくてはいけませんね。