咳が治らない時の名医・ベストドクター藤村政樹医師~たけしのみんなの家庭の医学より

先日の「たけしのみんなの家庭の医学」では、ベストドクターに選ばれた、国立病院機構七尾病院院長の藤村正樹医師が20年以上の研究から生み出した長期間にわたる咳の症状を伴う二つ病気の検査方法を紹介しました。また藤村医師の検査によって10年以上続いた咳の症状を抑えることができた患者さんの証言、咳の出る時間によってわかる病についての説明が放送されました。
国立病院機構七尾病院

 

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ベストドクターとは?

番組ではアメリカに本社がある会社が医師やその家族が病気になった時に治療を受けたい医師を調査して選ばれた医師がベストドクターとの説明がありましたが、もう少しベストドクターについて詳しく調べてみました。
ベストドクターはアメリカのボストンに本社がある「ベストドクターズ社」の調査によって2年に一度選出されます。世界中で5万3000人以上(全世界の医師の0.6%)が登録されています。日本でベストドクターに選ばれている医師は約6,100人です。ベストドクターズ社は、企業や団体(例えば保険会社)に対して、ベストドクターを紹介するサービスを提供しています。残念ながら、個人では利用することができません。
咳の研究の第1人者である藤村医師は2014年に呼吸器内科のベストドクターに選ばれました。

藤村医師の功績

藤村医師は 20年以上前に、喘息咳(ぜんそくせき)とアトピー性咳嗽(がいそう)を発見しました。長期にわたる咳に苦しむ患者の7割がこれらの病気であることを突き止め、医学界に広めました。 病気の発見後は、人々を咳の苦しみから救うために、20年以上かけて集めた1,000人以上の検査結果から、この二つの病気を発見する咳感受性検査を確立しました。藤村医師によると、咳の患者は、二つの病気を併発している場合があるそうです。

 

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藤村医師が確立した咳感受性検査

アトピー性咳嗽の検査
霧状にした一定濃度のカプサイシンを吸入した後で、1分間に5回以上の咳が出た場合には、アトピー性咳嗽と確定されます。

咳喘息の検査
霧状にした一禎濃度のメサコリンを吸入して30分間に40回以上の咳が出た場合に咳喘息が確定されます。

10年以上咳に苦しんだ患者と藤村医師の出会い

番組では、藤村医師によって長期の咳から救われたAさん(62歳)の病気の発症から藤村医師の診察を受けて、症状が抑えられるまでを本人と奥様の証言をもとに紹介しました。

Aさんが40代半ばだったある朝方、痰が絡む咳と黄色いドロッとした鼻水が出たので、症状が悪化して仕事に影響が出てはいけないと思い、耳鼻咽喉科を受診しました。そこで副鼻腔気管支症候群と診断されて、抗生物質を処方されました。この時は、薬を服用して症状が緩和したそうです。

それから数週間後、また同じ咳が出たのですが、この時は医師の診察を受けずに医薬品ののど飴で対応していました。その後も1か月から2か月に一度咳が出ていましたが、その度にのど飴で症状を抑えていました。

そしてAさんが50代半ばの時のある日、夜お酒を飲んでいる時に、会話ができなくなるほど止めどなく咳が出ました。それから症状が悪化を続けて、眠ることができなくなったそうです。座っていた方が楽になるので、ソファーに座って眠ったことがあったそうです。それでも明け方に疲れきって数時間眠れただけでした。

その後、呼吸器内科で慢性気管支炎と診断されて強めの抗生物質を処方されますが、症状は悪化を続けました。毎日咳が出て、仕事ができる状態ではなくなったそうです。何人もの呼吸器内科医に診察を受けましたが、診断は同じでAさんの症状が良くなることはありませんでした。

それから数年が過ぎ、Aさんはこの咳は治ることがないと思っていたところ、奥様が藤村医師の存在を知り、診察を受けることになりました。

2013年4月にAさんは3日間にわたり藤村医師の検査を受け、咳喘息とアトピー咳嗽が併発しているとの診断を受けました。実は、アトピー咳嗽を診断する背咳感受性検査では、咳の回数が1分間に4回だけだったので疾患を確定することはできなかったのですが、病を疑った藤村医師がAさんに少量の飲酒を進めるとともにアトピー咳嗽の薬を処方しました。Aさんは、飲酒をすると咳がひどくなりましたが、処方された薬で翌日はいつもより体調が良くなりました。

Aさんは藤村医師について一人の患者に長い時間をかけて診察し、じっくり考えて咳の原因を見つけてくれ、長年苦しんでいた咳が(適切な薬によって)止まり本当に感謝していると語っていました。

 

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長期の咳を引き起こす病気

副鼻腔気管支症候群
副鼻腔が細菌によって溜まった膿で炎症を起こします。その炎症が気管支まで達してしまったものを副鼻腔気管支症候群というそうです。痰の絡んだ咳が起床時から午前中に出ることが多く、初期にはドロッとした鼻水が出ます。

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みんなの家庭の医学より

慢性気管支炎
気管支の炎症で痰が絡む咳が数週間以上続く病気です。番組で紹介されたAさんの場合は、以前に発症した副鼻腔気管支症候群が原因で、慢性気管支炎になったと診断されました。少し深く見ていくと、慢性気管支炎を引き起こす原因となる病気には、溶連菌や抗酸菌の感染症、百日咳等が挙げられます。またタバコが原因で慢性気管支炎になることもあるそうです。

咳喘息
咳喘息は、アレルギー反応によって気管支の炎症を起こす病気です。
痰の絡まない乾いた咳が数週間続きます。咳が多く出る時間帯は、入眠時や起床の数時間前です。番組では説明はありませんでしたが、風邪の症状だと思い、風邪薬や抗生物質を服用しても効果はあまりないそうです。

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みんなの家庭の医学より

アトピー咳嗽
アトピー性咳嗽は、咳喘息と同様にアレルギー反応が引き起こす病気ですが気管支の炎症ではなく、喉の咳受容体が過敏に反応することによって咳が出ます。咳の種類や咳が出やすい時間帯は咳喘息と同じです。

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みんなの家庭の医学より

その他の咳が出る病気

藤村医師によると食後に咳が出る場合は、逆流性食道炎が疑われるそうです。胃酸が逆流して喉や気管支を刺激するので咳が出ます。また、就寝して1から2時間後に出る咳場合は心不全の可能性があるそうです。けれども、心不全は必ず咳が出るわけではないので、日中に、息切れ、動悸、足のむくみがある場合には、医師の診察を受診することを藤村医師は勧めていました。


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