風邪をひきにくくする!免疫力を強化する方法~ゲンキの時間より

先日の『ゲンキの時間』では、風邪をひきやすい人とひきにくい人の違いは免疫力にあるということで、様々な人の免疫力を調査していました。また、調査結果をもとに免疫力を高める方法について東京理科大学生命医学研究所教授の安部良医学博士が免疫の専門家として解説していました。

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安部先生は、免疫を高めて風邪などの病気にかかりにくくする方法を年齢別にまとめた本を執筆しています。

免疫力の調べ方

安部先生によると、体調や生活習慣から免疫力を調べる事ができるそうです。番組では、安部先生が作成した免疫力チェックシートを使って、ある会社でほぼ同じ環境で働く80人の社員の免疫力を調べました。免疫力チェックシートには、
体調、食習慣、睡眠、生活習慣、運動、ストレス
についての53の質問があり、「はい」か「いいえ」で答えます。このチェックシートは、100点満点で質問に「はい」と答えると減点されていきます。診断結果で80点以上だと高い免疫力があると考えられ、60点以下だと免疫力が低下していると考えられます。

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風邪をひきやすい人とひきにくい人の免疫力

番組のインタビューで6、7年風邪をひいた事がないと答えた会社員のAさん(30代女性、営業職)は、免疫チェックシートの点数が、80人の社員の中で最高点の85点でした。反対に、インタビューで風邪をひきやすいと答えていたBさん(30代男性、営業職)は、最低点の42点でした。その他の社員もインタビューに風邪をひきにくいと答えていた人は得点が高く、風邪をひきやすいと答えていた人は得点が低かったです。

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免疫力と規則正しい生活と睡眠

一般によく言われていることではありますが、規則正しい生活を送ると質の高い睡眠が取れるそうです。良い睡眠は、体内の血流量を増やし、栄養を体に行き渡らせます。それで、細菌やウイルスから体を守るリンパ球が増えるので免疫力が高くなります。

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ゲンキの時間より

睡眠中にいびきをかく人は、口呼吸になるので細菌や冷たい空気が直接体の中に入り、免疫力が下がるそうです。

番組では、規則正しい生活を送っている人の代表としてお坊さん(54歳、男性)を取材していました。このお坊さんは、お寺に入ってから42年間、朝4時に起床して、夜10時から11時に就寝する生活を続けているそうです。このお坊さんの免疫力チェックシートの点数は81点で、インタビューには、風邪をひきにくいと答えていました。また、チェックシートの睡眠についての質問(寝つきが悪い、いびきをかく等の6つの質問)には、全て「いいえ」と回答していました。これらの質問には、免疫力の高かった先ほどの会社員のAさんも全て「いいえ」と答えていて、反対に免疫力の低かったBさんは、4問に「はい」と答えていました。

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免疫力と運動

安部先生によると適度な運動をすると血流が良くなり、白血球の濃度を高くするので免疫力が高まるそうです。免疫力の高いAさんは、普段からエレベーターを使わずに階段を使うなど、たくさん歩くことを心がけているとのことでした。反対に免疫力の低いBさんは、運動不足を感じていました。番組では、日常的に体を鍛えている人として、ジムのインストラクターでボディービルの全日本チャンピオンでもあるCさんに免疫力チェックシートに回答してもらっていました。風邪をひかないとインタビューに答えていたCさんの得点は96点でした。

免疫力と入浴

番組では、もう一人のボディービルの全日本チャンピオンDさんにも免疫力チェックシートに回答してもらいました。DさんもCさんと同じように日常的に体を鍛えていますが、得点は61点でした。また、Dさんはインタビューでは風邪をひきやすいと話していました。番組では、二人の免疫力の違いの原因の一つが入浴の方法にあるとの説明がありました。免疫力の低いDさんは湯船には入らず、シャワーだけですませているとのことでした。

湯船に入るのは、シャワーに比べてリラックス効果が高く、血液の循環と新陳代謝が良くなるので免疫力が上がります。そして、疲労回復の効果もあるそうです。激しい運動をすると下の図のように、免疫力が一度急激に低下します。ですから、運動の後は、しっかりと体を休めるのが大切だと安部先生が説明していました。

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ゲンキの時間より

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免疫力とストレス

ボティービルダーのCさんとDさんの免疫力の違いには、ストレスの違いも原因であることが免疫力チェックシートの回答からわかりました。手のひらや脇の下に汗をかく事が多い、最近ひどくショックを受けたことがあるというようなストレスに関する9つの質問のうち、Dさんは7問に「はい」と答えていて、強いストレスを感じながら生活しているようです。反対に、Cさんはこれらの質問には全て「いいえ」と回答していました。会社員のAさんもボディービルダーのCさんと同じく全て「いいえ」と回答していました。
安部先生によると、ストレスは免疫力に悪影響を与えるとのことです。ストレスを感じると、視床下部から副腎にストレスホルモンを出すように指令が出ます。そして、ストレスホルモンがリンパ球の働きを妨げるので、免疫力が低下するそうです。

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ゲンキの時間より

番組では、ストレスが免疫力に影響するとのことから、ストレスなく自分の好きなことをしている人は免疫力が高いのではないかと仮定しました。そして、真冬の海でサーフィンをする4人に免疫力チェックシートに回答してもらったところ、4人とも合格点の80点を超えていました。やはり4人ともインタビューにしばらく風邪をひいていないと答えていました。

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自分でできる免疫力チェックシート

番組では、視聴者が自分で免疫力をチェックできるように、安部先生が作成した免疫力チェックシートから特に大切な8問を紹介していました。

・50歳以上である
・喫煙または毎日飲酒
・大便やおならの匂いが悪臭
・運動不足を実感している
・満腹になるまで食べる
・よくダイエットをする
・睡眠時いびきをかく
・起床後何をするか思い浮かばない

これらの質問に4つ以上「はい」と答えた場合は、免疫力が低下していると考えられるそうです。

免疫力と加齢

安部先生によると質問の中に「50歳以上である」が含まれるのは、免疫力は加齢によって低下するからだそうです。

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ゲンキの時間より

免疫力は、生殖能力のある期間に命を守るために進化したものとのことです。人間の生殖能力は約40年で子育ての期間を10年と考えると50歳が免疫力の大きな分かれ目になると安部先生は説明していました。

免疫力と腸内環境

体内の免疫細胞の6から7割は腸の中にあるので、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると免疫力が下がるそうです。ですから、チェックシートに「大便やおならの匂いが悪臭」という質問があるとのことです。最近では腸内フローラが話題になっていますが、免疫力に非常に重要な働きをしているわけです。

免疫力とダイエット

安部先生によると免疫細胞はタンパク質から作られているので、ダイエットの食事制限でタンパク質の摂取量が減ると免疫力が低下する原因になるそうです。せっかく痩せてもそれが原因で病気がちになってしまっては本末転倒です。闇雲に食事制限するのではなく、糖質制限はするけどタンパク質はしっかりとるといった裏付けのあるダイエットでなければいけません。

まとめ

朝起きて何をしたら良いかわからないというような生活を送っていると、免疫力が下がって病気になりやすくなってしまうのですね。健康に長く生きるために、目的を持って規則正しい生活送ることを心がけたいですね。


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