先日の『この差って何ですか?』では、100歳以上で元気で健康に暮らしている人の食事を紹介していました。多くの人が、長生きするなら周りの人たちに迷惑をかけたくないと多くの人が考えていると思います。人生の先輩たちの食生活から、長寿の秘訣を学びましょう。
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日本は長寿の国
厚生労働省の調査によると、日本の100歳以上の人口は6万5,692人(2016年9月13日現在)だそうです。
グラフから分かるように、100歳以上の人数は年々増えていて、2016年は過去最高となりました。
世界保健機関(WHO)が2015年に調査したところ、日本人の平均寿命は83.7歳で世界一でした。男女別では、日本人男性の平均寿命は80.5歳で世界第6位、日本人女性は86.8歳で世界一です。
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長寿の人が週に3日以上食べているもの
番組では、元気な100歳以上の100人が1週間に3日以上食べているものを調査しました。
納豆、ヨーグルトなど、どれも健康に良さそうな食べ物ばかりですね。
トップ10に入った食べ物で、特に「長寿の秘訣」として注目すべきキャベツ(第5位)、サケ(第4位)、豚肉(第1位)の健康効果について長寿の研究を20年している医学博士の白澤卓二先生(新宿白澤記念クリニック最高顧問)が解説しました。
キャベツを食べてがん予防
アメリカの国立がんセンターの研究で、キャベツにはがん細胞を抑制する力やウイルスを撃退して肺炎を予防する効果があることが明らかになったそうです。
高齢者はキャベツを生で食べるよりも、煮て食べるほうがファイトケミカル(健康によい成分)の吸収率が上がると白澤先生は説明していました。
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サケを食べて老化防止
最新の研究で、サケなど赤い食べ物に含まれているアスタキサンチンという成分に、動脈硬化や糖尿病を予防する効果があることがわかったそうです。また、アスタキサンチンの抗酸化力(老化を抑制する力)は、ビタミンCの約6000倍もあるとのことです。
ちなみに、マグロの赤は鉄分でアスタキサンチンは含まれていません。
これまでは、サバなどの青魚が長生きに良いと考えられていたので、サケが4位だったことは以外だったと白澤先生は話していました。アスタキサンチンの健康効果が判明したのは最近だということです。ですから、元気に100歳まで生きている人たちの多くが、自然に老化防止の食生活を実践していたということですね。
高齢者に必要な栄養が豊富な豚肉
番組のアンケートに答えた100歳以上の人100人中78人が豚肉を1週間に3日以上食べていました。
豚肉には、認知機能を保つ効果のあるビタミンBが多く含まれています。豚肉に含まれるビタミンBの量は牛肉と比べると10倍、全ての食べ物の中でもトップクラスとのことです。
また、豚肉にはたんぱく質も多く含まれています。
加齢によって、体力や免疫力が低下します。ですから、70歳以上の高齢者は、高校生や成人よりも良質のたんぱく質を多く摂取する必要があるのです。
さらに、肉を食べるには噛む力が必要です。噛む力は下半身の筋力と関係しているそうです。歯を食いしばれる人は、下半身に力が入ると白澤先生が説明していました。
1日3食は長寿の秘訣!?
元気な100歳以上の男女100人中98人が1日3食必ず食べると番組のアンケートに答えていました。
白澤先生によると、1食抜いて食事と食事の間が長くなると血糖を下げるホルモン(インスリン)の働きが悪くなるそうです。インスリンの働きが悪くなると、肥満や糖尿病になる可能性が高くなります。糖尿病になると男性は10歳、女性は13歳、寿命が短くなるとのことです。
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腸内環境を整えると長生きできる
番組の調査によると、元気な100歳以上の人が毎日飲んでいる飲み物の第5位は「ヤクルト」でした。
ヤクルトは乳酸菌飲料です。
免疫力を高めたり、体力を高めたりする効果のある乳酸菌。
乳酸菌を毎日摂取して、腸の中の環境を整え、適度な数の善玉菌を保つことが長寿につながると白澤先生は説明していました。
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白澤 卓二
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まとめ
100歳過ぎても元気に暮らせるというのは素晴らしいことです。長寿の秘訣は食事だけではないと思います。けれども、実際に元気に長生きしている高齢者の食生活を、健康維持のために参考にしてみましょう。