近年、様々な病気に共通する原因のひとつに「酸化」があることがわかってきました。
酸化とは、かんたんに言えば身体が“錆びる”こと。
身体の細胞が錆びついてしまうことで様々な機能が低下し、結果として病気になりやすい身体になってしまうというのです。
そこで今回は、錆びにくい身体づくりのコツや、酸化に対して効果てきめんであることで話題の「水素水」について特集していた『ゲンキの時間』をまとめておきたいと思います。
錆びない身体の作り方
まず番組では、３人の被験者の身体がどの程度酸化しているかを測定していました。
その結果がこちら。
Aさん・・・72mv
Bさん・・・52mv
Cさん・・・47mv
この数値が４０を超えると身体が酸化しているということだそうですから、全員酸化してしまっています。
mvというのは酸化の程度を表す単位でミリボルトと読みます。
この数値がプラスに高いと酸化する力が大きいということになり、逆にマイナスになるにつれて酸化から脱する力が強いということになります。
要するに健康という側面で見るならば数値は小さい方が良いということです。ちなみに水道水はプラスの数値が大きく＋600mv程度、水素水はマイナスの数値が大きく-500程度となっています。
計測に協力した日本医科大学武蔵小杉病院の太田成男医師によると、人間が呼吸で酸素を取り込んだ際に、そのうちの約２％は身体を錆びさせる「活性酸素」に変化してしまうのだそうです。
太田成男医師は水素が健康に与える影響を研究している先生で、かなり名の通った方です。
【太田成男医師の著書】
水素水の効果効能について触れれているだけでなく、巷にあふれる水素水に関する間違った情報なども取り上げられていて好評を得ています。
（アマゾンより）
「活性酸素」が細胞を酸化させていく様子を可視化したものがこちら。
ゲンキの時間より
黄色の部分は正常な状態の細胞で、赤い部分が活性酸素です。
しばらくすると……
ゲンキの時間より
このように、わずかしか存在していなかった活性酸素によって、細胞全体がたちまち酸化させられてしまいました。
最近の研究では、ほとんどの病気は活性酸素が一因となっていることがわかってきています。生活習慣病や脳卒中、動脈硬化に認知症など、全部と言いたくなるほど多くの大病の原因になりうるというのです。
呼吸器系
・肺気腫
・ぜんそく
・呼吸窮迫内分泌系
・糖尿病
・肥満
・メタボ循環器系
・動脈硬化
・脳卒中
・心筋梗塞脳神経系
・認知症
・パーキンソン病
・脳浮腫その他
・がん
・アトピー性皮膚炎
・老化
ゲンキの時間より
このように身体への悪影響が大きい活性酸素の量が、人によって違うのは何故なのでしょうか。
太田医師によると、生活の乱れやストレスが活性酸素増加の大きな原因になるのだそうです。他にも、喫煙や飲酒、暴飲暴食、紫外線なども原因となるそうなので、注意しましょう。
さて、それではどうすれば活性酸素の増加を効果的に予防できるのかについて見ていきましょう。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]抗酸化作用のある食材
番組でまず挙げられていたのは「柿」でした。柿には抗酸化物質であるビタミンCが豊富に含まれているので、優れた抗酸化作用を発揮するのだそうです。
「ほうれん草」もルテインという抗酸化物質が含まれていて、オススメだそうです。
太田医師は「ブロッコリーの新芽」を特に奨めていました。
スルフォラファンという物質が身体の抗酸化力を高めるのだそうで、医学界でも注目が集まっているといいます。
ブロッコリーの新芽とはいわゆるブロッコリースプラウトのことですね。スルフォラファンはこのブロッコリースプラウトに豊富に含まれているファイトケミカルの一種です。ファイトケミカルとは植物に含まれる第七の栄養素の事です。
スルフォラファンは食べるとほんの少しピリッとした辛みがするのが特徴で、体内において酵素を生成し、活性酸素の除去、有害物質の無毒化などをすることで免疫力を高めてくれます。ピロリ菌の除菌、花粉症抑制、悪酔いの軽減、メタボ予防などの効果があると考えられています。
そもそも、光合成によって酸素をつくり出している植物は、必然的に活性酸素を作ってしまう性質があります。だからこそ、自分を守るために抗酸化物質をたくさん含有している傾向があるというのです。
特に豊富に抗酸化物質を含んでいる野菜を見分ける目安としては、「色が濃いか」と、「辛味があるか」という点に注目して選ぶといいそうです。
例えば赤の色が濃いトマトにはリコピンという抗酸化物質が豊富に含まれていますし、辛味のある大根にはイソチオシアネートという成分が含まれています。
野菜を選ぶ際の基準にすると良いでしょう。
人間の細胞は外が油、中が水でできていることもあって、脂溶性のビタミンEと水溶性のビタミンCを一緒に摂取するとより効果的なのだそうです。
ゲンキの時間より
献立を考える際に、この知識を参考にしてみてはいかがでしょうか。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]水素水の力
「水素水」は、太田医師が２００７年に論文を発表して以降、世界的に注目されています。
冒頭に登場した３人の被験者が水素水を飲んで、１０分後に再度を計測すると…
Aさん・・・72mv⇒60mv
Bさん・・・52mv⇒37mv
Cさん・・・47mv⇒39mv
劇的に数値が下がりました。
これは、水素が体の隅々まで入っていって、悪い活性酸素と反応して無害な水になったことを示しています。
水素は宇宙一小さな物質なので、通常の物質では入り込みにくい脳や子宮にまで入り込んで、身体中の活性酸素を取り除いてくれるのだそうです。
アトピー性皮膚炎が水素で治る！？
番組に登場したNさん（３７歳女性）は、子供の頃から全身にアトピーの症状が出ていました。皮膚科に行っても解決しなかったそうですが、「水素風呂」に入るようにしてから劇的に症状が改善したといいます。
ゲンキの時間より
水素風呂に入り始めて２，３日で変化が感じられ、１ヶ月毎日続けると、はっきりと効果が出てきたといいます。
Nさんを担当した順天堂大学の韓医師は「元は飲む方の水素水の臨床実験をやっていたが、直接皮膚から水素の抗酸化作用を活かして何かできないか、ということで提案した」とのこと。
アトピー性皮膚炎の場合、活性酸素が発生している患部にダイレクトに水素が行き渡るため、水素風呂が効果的なのだそうです。
下図は、Nさんの身体から出て行く水分量を数値化したもの。
ゲンキの時間より
水素風呂に入るようにしてから４週間で半分以下になりました。
皮膚のバリア機能が改善され、水分が必要以上に出て行かなくなり、乾燥しにくくなったことで、アトピーが改善したのです。
その後、Nさんは水素風呂をやめるとどうなるかを見るために、あえて水素風呂に入るのをやめて様子を見たところ、２日目あたりからまた痒みがぶり返してきて、１週間後には前と同じぐらいの痒みが戻ってきてしまったといいます。
現在はまだ研究段階で、アトピー性皮膚炎への効果が解明されているわけではないとのことですが、肌の状態がよくなった人がいることは事実です。
その他にも希望の持てる研究が出てきており、たとえば、順天堂大学病院の脳神経内科でパーキンソン病患者に水素水を飲んでもらったところ、７割の人に症状の改善が見られたそうですし、慶応義塾大学では心肺停止した動物に水素ガスを使って蘇生したところ、脳機能や心筋組織の後遺症が軽減されたといいます。
水素の秘めている可能性には計り知れないものがありそうですね。
番組で紹介された水素風呂、使われたのはこの装置のようです。
価格がお高めですが、アマゾンでもベストセラーNO,1になっています。
まとめ
水素水を飲む際は、
・１日に３００〜５００ｍｌ
・水素は逃げやすいので、コップに注いだら３時間以内に飲む
という２点に気をつけましょう。
また、「水素水」をうたった商品にもピンからキリまであるようですので、いろいろなサイトを参考にして、確実に水素を取り込むことが出来る商品を選ぶようにしましょう。
ちなみに、水素は小さいが故にペットボトルなどは簡単に通過してしまいます。ペットボトル入りの水素水も販売されていますが、そういったものは名前だけで実際には水素水としての効果は期待できないようですから購入時には注意が必要です。パウチ入りのものが良いようです。
