昨日いきなり2名もエボラ出血熱の感染疑いが出ましたが、お二人ともにウイルス検査は陰性でした。ただ、東京の男性のケースでは今後に課題を残す経緯が明らかになっています。
リベリアなどの流行国から入国した人は21日間にわたって1日2回ずつ検疫所に健康報告をしなければなりません。これは義務づけられていることです。しかしこの男性は健康報告で発熱の事実を告げる前に一般の病院を受診しました。さらに病院ではリベリアへ滞在していたことも告げていませんし、病院から帰宅後は保健所の職員が訪問するまで連絡が取れなくなってもいます。
詳しいことは報道されていませんが、報道されている事実だけを見ると発熱を隠したい意図があったのではと思われます。エボラに感染していようがいまいが報告すると大騒ぎになるということへの恐怖感もあったのかもしれません。
しかし、もしエボラ出血熱を発症していたとしたら男性がとった行動は多くの危険をはらんでいます。病院への往復時や病院内で待っているとき、受診しているときなど、他人に感染させるリスクが少なからずあったことになります。
現状、個人の意識によって対策の効果は大きく変わってくることが問題なのですが、だからといって完全に防ぐ良い方法がある状況でもなく、今後への難しい課題になっています。
JNNニュース
都内の60代男性は陰性
当初38度を越える発熱
7日夕方には37.2度に
溶連菌による咽頭炎と診断される
熱が下がり次第帰宅
検疫所に報告する前に一般医療機関を受診
厚労省の呼びかけ無視
リベリアなどに滞在した人は21日間1日2回健康状態報告義務付け
発熱したら一般病院に行かず保健所に連絡するよう呼びかけ
男性は検疫所で説明受けていたのに一般医療機関受診
さらにリベリア滞在歴も告げず
今後の課題浮彫になった形
検疫所以降に発熱した場合
関西空港で発熱確認されたギニア国籍の女性
検査結果は昼過ぎに判明予定
ギニアからドバイを経由しエミレーツ航空で関空へ
関空で発熱確認されたため指定医療機関へ搬送
エボラ熱患者は接触していないと話している
簡易検査ではマラリアの陽性
国立感染症研究所に検体搬送
ANNニュース
東京の60代男性について
午前5時半ごろ検査結果判明⇒陰性
診断は咽頭炎
数日で会員見込み
関空に到着したギニア国籍の20代女性
関空で担当者の呼びかけに応じて健康相談室へ
38度以上の発熱を確認
検体を東京の国立感染症研究所まで搬送
簡易検査ではマラリア
りんくう総合医療センターで隔離中
関西国際空港
帰国者に対し発熱の有無を呼びかけるポスター掲示