足裏とひざ痛、腰痛、しびれ、こむら返りの関係~健康カプセル!ゲンキの時間より

先日の『ゲンキの時間』は、足裏のさまざまな不調をテーマにしていました。足裏のアーチの崩れが全身に及ぼす影響や足裏の皮膚のトラブルなどについて、日本で初めての足の専門医院である「足の診療所の院長で形成外科医の桑原靖先生が説明していました。

 

スポンサーリンク

 

足のアーチの役割

番組によると、足のアーチは親指と小指のつけ根とかかとを結ぶ靭帯と筋肉とのことです。

20160705160348

健康カプセル!ゲンキの時間より

人間はアーチがあるので2速歩行や階段の上り下りができるなど、足のアーチは人間の体のなかで重要な役割を果たしています。きれいなアーチがある場合は、立ったときに足裏にバランスよく体重がかかります(画像の赤い部分が体重がかかっている部分です)。

20160705160725

健康カプセル!ゲンキの時間より

人間が生きていくうえで大切な働きのある足のアーチですが、現代人の5人に1人のアーチが加齢、肥満、遺伝、骨格構造、激しい運動、運動不足などが理由で崩れているそうです。

20160705161206

20160705161257

健康カプセル!ゲンキの時間より

アーチが崩れていると、立ったときの足裏への体重のかかり方がバラバラになってしまうと番組では説明していました。

 

スポンサーリンク

 

足のアーチの崩れが体に及ぼす影響

足のアーチの崩れは、体のさまざまな部分の不調の原因になるそうです。まず、アーチの崩れと外反母趾や足底筋膜炎の関係についてまとめておきます。

外反母趾

外反母趾の初期の段階では、足の親指の間接が少しズレてしまって痛みを伴いますが、外反母趾が悪化して間接が完全に脱臼をしてしまうと痛みが弱くなるそうです。

20160705161445

健康カプセル!ゲンキの時間より

外反母趾は靴のサイズが原因のこともありますが、アーチが崩れてかかとが傾いてしまったことが原因のことも多いとのことです。かかとが傾くと、骨がねじれてしまい親指が曲がってしまうからです。

20160705161702

健康カプセル!ゲンキの時間より

アーチの崩れが酷くなると、外反母趾も悪化するそうです。

足底筋膜炎

特に中高年に多く日本人の5人に1人が発症する足底筋膜炎は、足裏の筋肉の表面にある厚い膜にひびが入ってしまい、その部分が炎症を起こして発症します。アーチが崩れると歩いたときに足裏の床にふれる免責が広くなって自分の神経を踏んでしまい、足の親指がしびれや痛みを感じると桑原先生は説明していました。

20160705161843

健康カプセル!ゲンキの時間より

また、アーチが崩れると体重が上手く分散できず、片足立ちをしようとしてもバランスが取れなくなってしまいます。さらに、アーチの崩れは足だけではなく全身に影響するそうです。

例えば、歩いているときにひざが内向きに動くのは、アーチの崩れをひざが補っているためでひざ痛の原因になります。またアーチの崩れてしまったために足でバランスをとることができないと、それを上半身でカバーしようとして、首こり、肩こり、腰痛の原因になることもあるそうです。アーチの崩れは始めは足の指の関節の少しズレですが、アーチの崩れがひどくなると全身のさまざまな間接が少しずつズレて全身に影響すると桑原先生は説明をしていました。

 

スポンサーリンク

 

足のアーチが崩れるのを予防する方法

インソールでアーチの崩れを補整

桑原先生によると1度崩れてしまった足のアーチを元に戻すのは不可能だそうです。それで、アーチが崩れている場合はインソールを使用してアーチを補整するとそれ以上アーチの崩れが進行しないとのことです。
インソールはお店などで手軽に購入できますが、市販のインソールが自分の足に合うかどうかは分かりません。アーチが崩れて足に不調がある場合には、フットケア外来や創傷ケアセンターなどの医療機関で自分に合ったサイズ(オーダーメード)で作ってくれるとのことです。

mametisiki

市販のインソールには、靴のサイズを調節するためのものや足底筋膜炎対策のものなど様々な種類のものがあります。自分の足に合うものが見つかる場合もあります。

極厚インソール(サイズ調整用)

インソールプロ(足底筋膜炎対策)

アキレス腱伸ばしで足のアーチが崩れるのを予防

アキレス腱が柔らかいとかかとが安定してアーチが崩れるのを予防できるそうです。番組では、正しいアキレス腱の伸ばし方が紹介されました。

①両足が平行になるように片足を1歩前へ出します。

20160705162333

健康カプセル!ゲンキの時間より

②かかとは床につけたままで、反動をつけずに両手で壁を押すようにしながら前に出している足のひざに体重をかけます。※壁に対して足は垂直

20160705162426

健康カプセル!ゲンキの時間より

このアキレス腱伸ばしを1日合計約5分するのがアーチが崩れるのを予防するのにお勧めとのことです。

 

スポンサーリンク

 

足の皮膚のトラブルの原因

タコ・ウオノメ

アーチが崩れると足裏にかかる圧力が上手く分散されなくなるので、圧力が高くなってしまう場所にタコやウオノメができるそうです。どちらも皮膚の防衛作用だと桑原先生は説明していました。
タコは、足裏の外側に向かって皮膚が厚くなります。指のつけ根や骨などの面にできやすいとのことです。

20160705162634

健康カプセル!ゲンキの時間より

ウオノメは、タコと反対で内側に向かって芯を作るので、痛みを感じることもあります。骨の間や間接のくぼんだところにできやすいとのことです。

20160705162725

健康カプセル!ゲンキの時間より

水虫

水虫に詳しい医学博士の清佳浩先生(帝京大学医学部付属溝口病院・皮膚科科長)によると、水虫の原因は白癬菌というカビだそうです。一般的に水虫はかゆみを伴うと思われていますが、水虫患者の50%以上はかゆさを感じていないとのことです。番組では、3種類の水虫が紹介されていたのでまとめておきます。

趾間(しかん)型

よく知られている足の指の間がジュクジュクとする水虫です。

20160705162857

健康カプセル!ゲンキの時間より

小水疱型

足の裏にたくさんの小さな水ぶくれができてかゆみを伴います。水ぶくれが破れると皮がむけてボロボロになってしまいます。

20160705162958

健康カプセル!ゲンキの時間より

角質増殖型

かかとが乾燥したようにガサガサして硬くなります。寒い季節には、あかぎれのような症状になることもあります。かゆみはありません。
清先生によると、この3種類の水虫の最終版がつめの水虫だそうです。つめの水虫は、かゆさはありませんが、つめの形の色が変わったり、つめの中がボロボロになってしまったりするとのことです。

20160705163052

健康カプセル!ゲンキの時間より

水虫は感染力が強く、水虫の足を触った手で頭や体を触ると、水虫がさわった部分にも感染することがあるとのことです。体に赤い発疹が出たり、頭皮のフケがひどい場合には水虫の場合があると番組では説明していました。

20160705163208

健康カプセル!ゲンキの時間より

水虫はバスマットから感染することが多いので、バスマットを清潔にしておくことが大切です。
また白癬菌が足に住み着くまでには24時間かかるので、毎日足の指の間を石鹸でしっかりと洗っていれば水虫に感染することはないと桑原先生が説明していました。

mametisiki

桑原先生は、足の治療のエキスパートとして足の不調の原因と治療法を説明した本を執筆しています。

放っておくと怖い「足の痛みと不調」を治す本

まとめ

足裏の痛みや不調は、生活に支障がない場合は放っておいている人が多いですよね。足のアーチが崩れていることが、足の痛みだけではなくひざ、腰、肩にまで影響を及ぼすということはあまり知られていなかったと思います。足に少しでも痛みや違和感のある人は、自分のアーチの状態がどうなっているかを調べてみると問題の解決の糸口が見つかるかもしれませんね。


スポンサーリンク

コメントは受け付けていません。