体臭対策~加齢臭・ミドル脂臭など無自覚臭対策~ゲンキの時間より

夏が近づくにつれて体臭が気になってくるということはありませんか?
自分の身体のにおいを自覚していれば対処もできますが、もしも“無自覚臭”を放ってしまっていたら、知らないうちに周りを不快にしているかもしれませんよね。
そこで今回は、体臭に関する知識や対策法などを紹介していた『ゲンキの時間』をまとめておきたいと思います。

 

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においの元となる“わるい汗”

番組では、臭気判定士の方が街ゆく人の首などを嗅がせてもらってにおいの有無を調べていました。すると、多くの人に“無自覚臭”があったようで、脂っぽい汗の臭いが多かったそうです。
杏林大学の古賀良彦教授によれば、「汗自体はにおわない。汗と一緒に出る皮脂が皮膚の常在菌に分解されて、においを出す」のだそうです。つまり、菌が繁殖しやすいジメジメした環境に主な問題があるということです。

とはいっても、汗自体にも“悪い汗”が存在するそうです。
その悪い汗というのはアルカリ性の汗で、ミネラル分を多く含み、ネバネバして蒸発しにくいため、菌が繁殖しやすいそうです。
番組が調べたところでは約4割の人がアルカリ性の汗をかいていました。

汗をアルカリ性でなくするためには、

・運動をする
・肉中心の食事をやめる
・エアコンを使い過ぎない

などの、汗腺を活発にする習慣をつけるとよいそうです。

汗腺にはミネラル分が含まれています。正常に汗腺がはたらいているとそのミネラル分は血液に吸収されるのですが、汗腺の働きが鈍っているとミネラル分がその場に残ってしまい、汗と一緒に体外へ出てしまうためアルカリ性の汗になってしまうのです。
運動も月1度程度では不十分だそうですから、こまめに運動するようにしましょう。

 

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ミドル脂臭

「ミドル脂臭」という言葉を聞いたことがありますか?
30代後半から50代の中年男性に多く出る体臭で、後頭部から首の後ろにかけて出るイヤなにおいのことをいうそうです。

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ゲンキの時間より

ミドル脂臭は加齢臭がピークになる手前の年頃に出ます。
加齢臭は刺激のないキュウリのようなにおいですが、ミドル脂臭は酸味の強い、ヨーグルトやチーズなどが腐ったような鼻をつく酸っぱいにおいだそうです。

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ゲンキの時間より

加齢臭とミドル脂臭は原因成分自体が異なり、意外にもミドル脂臭の方が10倍ほどキツイと言われているそうです。
さらに、このにおいは男女で感じやすさが違うそうで、女性のほうが感じやすいというのです。

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ゲンキの時間より

自分は気づかないうちに周りの女性に「くさい…」と思われているかもしれないのです。
番組内の実験では、においを発している人との距離が30センチまで近づかないと男性はにおいに気が付かない一方で、女性は80センチの距離でにおいに気づいていました。

東海大学の関根嘉香教授によれば、ミドル脂臭を抑えるにはカンゾウ根エキスの入ったシャンプーで頭を洗うことが有効だそうです。
カンゾウ根は漢方薬として使われている成分で、ジアセチルを抑える効果があるそうです。

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カンゾウ根エキスの入ったシャンプー例

 

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女性も油断できない無自覚臭

女性にも「ダブルヘッド臭」と呼ばれる無自覚臭があるそうです。
古賀氏によれば「頭皮のにおいと、頭髪のにおいのふたつが混ざった臭い」だそうです。
頭髪のにおいは、空気中のニオイ物質を毛髪が吸着することにより生じます。長髪や傷んだ髪ほど注意が必要、とのことでした。
頭皮のにおいの原因は、過剰な皮脂によってもたらされます。歳を重ねると頭皮が乾燥します。それを補おうと皮脂が多く分泌されため、イヤなにおいがしてしまうのです。

対策としては、頭皮には頭皮用ローションを用いて、清潔に水分補給をするようにします。頭髪には頭髪用の日焼け止めを用いて、夏の日差しから髪を守るようにしましょう。

 

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いい香りで体臭を抑えるときは

体臭といい香りが混ざると、逆にもっとイヤな匂いになることもありますよね。
調香師である東京バイオテクノロジー専門学校の安田高司氏によれば「体臭を消すことはできないので、イヤな匂いを“活かす”ようにする」といいそうです。
以下が、成功例として紹介されていたにおいの組み合わせです。

・ミドル脂臭+バラの香り
鼻を突くミドル脂臭のにおいを、バラの香りがコーティングしてくれるそうです。

・加齢臭+ムスクの香り
ムスクはジャコウジカから取れる動物性香料で、香水などによく使われています。
ノネナールの独特のにおいもいい感じで混じりあってくれるそうです。

・足のにおい+森林の香り
埼玉大学の長谷川登志夫教授によれば、「におい分子はいろいろな形がある。形が似ているとお互いに作用しあって打ち消し合い、においが消えてしまう」そうで、足のにおいと森林の香りの分子は形が似ているのだそうです。

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ゲンキの時間より

分子の形が似ていると、鼻の中の受容体がにおいを混同してしまい、イヤなにおいが軽減されます。

逆に、分子がまったく違う形をしたにおいが組み合わさると、両者を同時に強く感じてしまうため、さらに不快になってしまいます。
最悪の組み合わせとして紹介されていた「加齢臭+ストロベリーの香り」などもキツイにおいになってしまうそうですから、香水などをつけるときには意識するようにしましょう。

 

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まとめ

知らないうちに自分がにおってしまっていたら、ほんとうにイヤですよね。
今回紹介された、アルカリ性の汗にしないための習慣や、香水等をつけるときの注意点などをよく踏まえて、自分も周りの人も気持ちよく過ごせる夏にしましょう。


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