乾燥肌対策にこんにゃくとジャガイモ!入浴法も要注意~ゲンキの時間より

先日の「ゲンキの時間」では、乾燥が引き起こす病気についてと身体の内と外からの乾燥対策について紹介されていました。

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皮膚の水分量

冬は、1年で1番空気が乾燥する季節だそうです。一般的に、乾燥肌で悩んでいるのは女性というイメージがありますが、番組では、男性も肌が乾燥しているのかを知るために、男性の肌の水分量を街頭で調査していました。調査には、皮膚に当てることで水分量を測ることができる機械を使用していました。
この機械の数値が60以上の場合は、肌に十分な水分がある、60未満の場合は、乾燥している、40未満の場合は、非常に乾燥しているという判定になります。

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この調査の結果、多くの40代から50代男性の肌が乾燥しているということがわかりました。肌の水分量は、性別に関係なく、年齢を重ねるごとに少なくなってしまうそうです。

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快適な湿度

人間にとって快適なのは、湿度50%〜60%だそうです。ちなみに、冬に患者が増えるインフルエンザのウイルスは、湿度50%でほぼ死滅するとのことです。

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肌の水分量と湿度の関係

番組では、室温20度で湿度50%の部屋と室温20度で湿度25%の部屋で肌の水分量がどのように変化するのかを実験していました。
湿度50%の部屋に入ってから20分後に肌の水分量は63で、肌に十分な水分がある状態でした。けれども、同じ人が、湿度25%の部屋で20分後に計測したときは41でした。実験開始から1時間の水分量の変化は、下のグラフのとおりです。

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実験では、湿度が低いと肌が乾燥することだけではなく、喉が乾くことや体感温度が低くなることも判明しました。

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ドライマウス

番組では、乾燥が原因の病気の1つとしてドライマウスが紹介されました。ドライマウスの症状には、唾液が減って口の中が乾燥する、口臭がきつくなる、舌のひび割れ等があるそうです。

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さらに、唾液が少なくなると、口の中の細菌が増殖します。唾液が十分にあれば、唾液と一緒に飲み込まれた細菌は、胃で死滅します。けれども、唾液が少ないと上手く飲み込むことができずに、細菌が肺に入ってしまい誤嚥性肺炎を引き起こすことがあるとのことです。肺炎は、悪性新生物、心疾患に続いて、日本人の死因の第3位です。
ドライマウスの患者は、空気が乾燥する冬に増えるそうです。口が乾いて話しづらい、口の中がネバネバするなどの症状が3ヶ月以上続いている場合にドライマウスと診断されるとのことです。

ドライノーズ

ドライノーズもドライマウスと同じように乾燥が原因で引き起こされる病気です。
下の写真のように、健康な鼻と比べると、ドライノーズの人の鼻の粘膜は乾燥しています。

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日本医科大学附属病院臨床教授の三輪正人先生によると、鼻の粘膜が湿っていれば、細菌などが体に侵入するのを防いでくれるそうです。けれども、粘膜が乾燥していると細菌などが体に入ってしまうので、かぜやインフルエンザの原因になるとのことです。

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ドライノーズチェックする方法

番組では、自分でドライノーズかどうかを知る方法が紹介されました。
1 鼻にムズムズ感や異物感がある。
2 鼻をかんでも何も出ない。
3 鼻をかむと血が混じる。
この3つの中の1つでも当てはまる場合はドライノーズだそうです。

ドライノーズ対策

小さじ1杯の塩を500ccの水に溶かして顔の前で霧吹きをして鼻から吸い込むとドライノーズ対策になるそうです。この割合の食塩水は人間の体液に近いことから「生理食塩水」と呼ばれています。

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冬脱水

冬は外気が乾燥しているので、少しずつ体から水分が奪われていくそうです。また、暖房器具を使うことで湿度が低くなるので、室内にいても知らず知らずのうちに体から水分が蒸発しています。神奈川県立保健福祉大学教授の谷口英喜先生によると、脱水状態になると、血液がドロドロになるので血栓ができやすくなるそうです。それで、血管が詰まってしまうと脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性があるとのことです。

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脱水症状に詳しい谷口先生には、脱水症状の対処法などをわかりやすく解説した著書があります。
イラストでやさしく解説! 「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本

冬脱水の対策

番組では、冬脱水の対策として、コップ1杯の水を起床時と就寝時の飲むことと加湿器などを使用して湿度を50%以上にすることが紹介されていました。

身体の内側と外側からの乾燥対策

番組の後半は、私のクリニック目白院長で皮膚科医の平田雅子先生が、身体の内側と外側から肌を潤す方法を説明していました。

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平田先生は、水洗顔の方法など美しい肌になるためのスキンケアの方法をまとめた本を執筆しています。
水だけ洗顔で、一生美肌! のべ100万人の肌をみてきた皮膚科医が教えます (実用単行本)
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こんにゃく芋で肌が潤う

身体の内側からの乾燥対策としてセラミドが多く含まれている食品「こんにゃく芋」が紹介されました。
群馬県は全国で最も空気が乾燥している都道府県ですが、番組の取材で生芋こんにゃくを頻繁に食べている地域の住人は、肌がとても潤っているということがわかりました。
市販のこんにゃくは、こんにゃく芋を粉にしてから作っていて、その過程でこんにゃく芋のでんぷん質を取り除いてしまいます。そのため、セラミドがほとんどなくなってしまうそうです。市販のこんにゃくと生芋こんにゃくのセラミドの含有量を比べると約25倍も違います。

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セラミドとは

セラミドは、皮膚の下にある角質の隙間にある脂質の一種です。セラミドは、肌の水分を保ち、細菌など外部からの刺激から肌を守ってくれるそうです。セラミドが少ないと、肌は乾燥した状態になると平田先生から説明がありました。

じゃがいもで肌を潤す方法

番組では、簡単に手に入るセラミドが豊富な食べ物としてじゃがいもの皮が紹介されました。皮付きのじゃがいもには、芋こんきゃくに匹敵する量のセラミドが含まれているそうです。

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皮付きのじゃがいもを使ったレシピ

番組中に栄養士が、じゃがいもを皮ごと使ったレシピを紹介していました。

材料(2人分)
じゃがいも(皮付き)2個(300g)
塩 小さじ1分の2強
パルメザンチーズ 大さじ2
サーモン 80g
塩・こしょう 適量

作り方
1 じゃがいもを皮付きのまま千切りする(水にさらさない)。
2 じゃがいもと塩とチーズをあえる。
3 じゃがいもの半量を平らにフライパンにいれる。
4 その上に塩・胡椒をしたサーモンをのせる。(サーモンなどの青魚には、セラミドの合成を促進するDHAがたくさん含まれています。)
5 残りのじゃがいもをサーモンの上にのせる。
6 弱火で両面を焼いて完成。

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お風呂で肌が乾燥する

平田先生によると、皮脂は40度以上で溶けてしまうそうです。また、お風呂から上がって30分後が1日で1番肌が乾燥するとのことでした。

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お風呂の後の保湿方法

お風呂上がりに肌の乾燥を防ぐためには、保湿ケアが大切とのことです。
番組では、お風呂上がりの保湿方法について、平田先生から説明がありました。
まず、浴室で少し水分が肌に残るように身体を拭きます。そして、オイルと水を3対1で混ぜて乳化させてから身体に塗ります。それから、保湿クリームを塗るとその効果が長く持続するそうです。
また、腕、首、お腹などのしわは横向きなので、しわの方向にあわせて横向きに保湿クリームを塗ると肌に浸透しやすいと平田先生から説明がありました。

まとめ

身体が乾燥することが、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気につながることに驚きました。たかが乾燥肌とほっておかないで、しっかりと乾燥対策をするのが大切ですね。番組で紹介されていた乾燥対策は、手軽にできることが多いので、普段の生活に取り入れていきたいです。


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