みそ汁の健康効果を上げる具材~林修の今でしょ!講座より

『林修の今でしょ!講座』で、医師がおすすめのみそ汁の具材や食べ方が紹介されていました。
病気になりにくい体作りのため、みそ汁は医師も注目する健康効果の高い食事なのだそうです。

番組でアンケートをしていたのですが、みそ汁によく入れる具材を一般の方200人に聞いてみると、1位わかめ、2位豆腐、3位なめこという順位。ちなみに林先生は卵、錦戸亮くんは油揚げがお気に入りのようです。
では、健康のプロである医師が、体の健康のために実際にみそ汁に入れている具材とは何なのでしょうか?循環器内科、内科、脳外科などの医師200人にアンケートを行っていました。順位は次のようになりました。
1位 豆腐
2位 わかめ
3位 シジミ

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林修の今でしょ!講座 より

一般人と医師の差はさほどなく、普段の私たちの具材の選択は理にかなっていたということのようです。
しかし、医師が一般の人と違っていたのは、みそ汁の「食べ方」であり「作り方」でした。食べ方には、お医者さんならではの体への効果をアップする、栄養を効果的にとる特別な食べ方と作り方のテクニックが隠されていました。

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ひと工夫でオルニチンの吸収率がアップする「シジミ」のみそ汁

20151102060451シジミといえば、タウリンやオルニチンが豊富で、肝臓の働きを助けてくれることはよく知られています。
芝大門 いまづクリニックの今津嘉宏先生のお話によると、シジミをマイナス4℃まで冷凍すると、オルニチンの量が8倍になることが、青森県産業技術センターの研究によりわかったのだそうです。冷凍されたシジミが身を守るためにオルニチンを増やしているのではないかと推測されています。

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林修の今でしょ!講座 より

そもそも、みそに含まれるサポニンにも肝臓の働きを助ける効果があり、「みそ」と「シジミ」は、肝臓の働きをダブルで助けてくれるの理にかなった組み合わせです。
医師は、飲む時間にも気を使います。疲れたとき、すなわち夜にシジミのみそ汁を飲むと疲れを取るのに即効性があるそう。肝臓は体で使われたものを廃品回収する工場であり、使えるものは再利用し、要らないものは捨てるという解毒作用があります。ですから疲れているときにオルニチンやタウリンを摂取して肝臓を元気にすると、より早く疲労やストレスを分解して排出してくれるというわけです。

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シジミのみそ汁の食べ方のまとめ
-マイナス4℃に冷凍するとよい
-疲労回復のために夜食べる

林修の今でしょ!講座 より

貝といえばアサリも思い出されますが、アサリとシジミはどう違うのでしょうか?

実は医師たちは体調にあわせてシジミとアサリを食べ分けていたのです。

シジミは淡水で育つため塩分が少なく、アサリは海水で育つため塩分が多く含まれます。なので、疲れ気味の人はシジミ、貧血気味の人はアサリというふうに使い分けるといいのではとのことです。
ちなみに、外科と漢方の専門医である今津先生一押しの具というのが、しいたけだそうです。病気の患者さんが毎日ストレスなくとれ、しいたけに含まれるβ-グルカンに免疫力を高める効果が期待できるとか。

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腸の免疫力をアップする「わかめ」のみそ汁

医師の間で2番人気だったわかめ。最先端のアンチエイジングを研究する大阪大学医学部特任准教授の日比野佐和子先生によると、わかめに含まれているアルギン酸が腸の大掃除をしてくれるので、デトックス効果が期待できるとこと。わかめのアルギン酸がコレステロールを体外に出してくれるのです。
発酵食品であるみそは腸内の乳酸菌を活性化するので、老廃物を排出するわかめと合わせることで善玉菌が増えるのです。体全体の免疫細胞の6割が腸内にあるので、腸内環境が良くなると免疫力がアップする、つまり病気になりにくいということなのだそうです。生活習慣病の予防も期待できます。
医師ならではの食べ方として、日比野先生は、わかめのみそ汁になんとヨーグルトを入れて食べておられます。ヨーグルトの乳酸菌が、わかめの食物繊維により活性化され、効果が増すからなのだそうです。
さらに、食べる順番にも気を使っていて、食事のときはみそ汁のわかめから食べることにより血糖値を上げにくくしています。わかめのアルギン酸=ぬめりの成分が腸内でドロドロになって水分を吸収し、腸での糖とコレステロールの吸収を抑える効果があるのです。

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わかめのみそ汁の食べ方のまとめ
-ヨーグルトを入れる
-食事の最初に食べる

林修の今でしょ!講座 より

皮膚科のプロとして日比野先生が一押しする具材はトマト。
トマトのリコピンは肌に良いと言われていますが、リコピンは加熱するとより吸収率が上がるのだとか。また、トマトがない場合はトマトジュースのほうがリコピンの濃度は高いので、トマトジュースをみそ汁に入れてもいいのだそうです。
トマト入りのみそ汁を食べた錦戸くんの反応は、おいしいことは間違いないけど、食べたことがないので受け入れに戸惑うとのこと。慣れたら美味しいとの感想でした。

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メチオニンをアップする「豆腐」のみそ汁

内科医の関由佳先生は、朝食べるみそ汁に豆腐を入れています。たんぱく質は毎食とりたいが、朝に肉や魚は重いという人も多いので、豆腐がおすすめなのだそうです。
脳外科医の岩渕聡教授も、たんぱく質をつとめて摂取するため、みそ汁の具は豆腐派。お医者さんから、豆腐のたんぱく質やイソフラボンという体のためになる栄養素が絶賛されてました。
豆腐が1位に選ばれたポイントはイソフラボン。みそにもイソフラボンが入っていますが、それを補うかたちで豆腐も食べると、生活習慣病の予防になる最強のコンビネーションなのだそうです。

お医者さんがさらなる栄養アップのためにやっているのは、ダシをとったあとの鰹節も捨てないということ。そのままみそ汁に入れて食べています。これはメチオニンという必須アミノ酸が鰹節には豊富だから。豆腐と鰹節をあわせることによって、体に必要な栄養素が完璧になるとおっしゃっています。

このメチオニンという必須アミノ酸ですが、ホウレンソウにも多く含まれているよう(ウィキペディアより)で、鰹節をそのまま食べることに抵抗のある方は、ホウレンソウと豆腐のみそ汁でもいいのではないでしょうか?
鰹節ではなくいりこ(煮干)でだしをとるご家庭も多いのではないかと思われます。いりこにはカルシウムやDHA、タウリンなど栄養が豊富(http://matome.naver.jp/odai/2139924119857691901)ですので、いりこだしのみそ汁の場合も、だしをとったいりこは捨てずに食べたほうがよさそうです。

さて、体に良いからといって、みそ汁は食塩を取りすぎるので食べすぎはよくないとのこと。野菜をたくさんとることで塩分の排出を促すように工夫して、一日一食はみそ汁を食べるとよいのではとのアドバイスでした。

また、お医者さんはコレステロール対策として、豆腐のみそ汁に肉料理をあわせているのだそうです。豆腐に含まれる大豆タンパクには、中性脂肪やコレステロールを下げる効果があり、豆腐と肉をとれば植物性と動物性のタンパク質を同時にとれるというバランスの良い食事になるからなのだそう。

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豆腐のみそ汁の食べ方のまとめ
-だしをとった鰹節は捨てない
-肉料理と食べる

林修の今でしょ!講座 より

 

というわけで、林修の今でしょ!講座についてのまとめでした。みそ汁の健康効果については昔からよく言われていることでしたが、組み合わせる具材やメニューによってその効果をさらにアップさせることができるわけです。普段の意識を少し変えるだけで健康促進に役立つのですからすぐにでも試してみたいところです。

 


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