藤田紀子が勇気の認知症検診~サタデープラスより

先日、『サタデープラス』で「藤田紀子が勇気の認知症検診」と題した企画が放送されました。今回は藤田紀子さん(68歳)の初めての認知症健診の結果と彼女の生活習慣から、認知症予防に効果のある良い習慣、悪い習慣を紹介しています。

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女性の方が認知症になりやすい?

近畿大学医学部付属病院もの忘れ診断外来の花田一志医師によると女性の方が男性よりも認知症になりやすいそうです。アルツハイマー型認知症の発症リスクが65歳以上の女性が男性の1.4倍であることからもわかります。
男女間で認知症の発症年齢に違いはありませんが女性は寿命が長いので、女性にもっと認知症の予防と早期発見に興味を持って欲しいと花田医師は言います。
番組では触れられていませんでしたが、2014年の日本人の平均寿命は女性が86.83歳で男性が80.5歳です。女性は3年連続で世界一です。

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認知症検診

藤田さんの息子の花田虎上さんは、細かい性格だった藤田さんが蛇口を閉め忘れていたのを見てショックを受けたそうです。一人暮らしの藤田さんを気にかけて、認知症検診を受けるよう背中を押しました。また、藤田さん自身も物を取りに行った時に何を取りに行ったのかを忘れてしまうなど、不安な部分があるそうです。

今回、藤田さんは東京国際クリニックで費用5万円(税別)の認知症の有無や発症リスクを調べる検診を受けました。検診内容は、脳を画像でチェックするMRI検査、記憶力を診断する脳機能診断、血液検査です。東京国際クリニックのホームページ(http://www.tic.or.jp/medicalinfo/memory_doc.html)によると所要時間は約2時間半です。これらの検査に加えて、別の日に専門医の診察を1時間ほど受けることも含まれています。

脳機能診断

見当識障害チェック
自分が置かれた基本的な状況(日時や場所など)がわかっているかを調べます。
質問は「今日は何年何月何日ですか?」と「季節は?」でした。藤田さんはどちらもスムーズに回答していました。

記憶力障害チェック
まず、机の上に置いてある5つの物を記憶します。

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サタデープラスより

そして、隠した状態で何が置いてあったかを答えます。
スタジオの虎上さんは5つのうち4つしか答えられませんでしたが、藤田さんは検査中全て答えることができました。
次の問題は、4桁の数字(3529)を聞いて、その数字を逆から答えるものでした。こちらも、藤田さんは正解でした。
このVTRを見て花田医師は、68歳とは思えないほど記憶力が良く反応が早いと感心していました。

記憶力を高める生活習慣

早歩き
藤田さんは毎日自宅から駅までの往復約1時間を早歩きしています。これは有酸素運動であり、脳の血流が良くなり、脳を活性化させます。
ある研究では1日30分以上の早歩きを週に3回以上することによってアルツハイマー型認知症の発症リスクが約3割減るという結果が出ているそうです。

食事の記録
藤田さんは夕食中にその日の食事(3食)を思い出し、紙にメモを取ります。始めたきっかけはレコーディングダイエットでしたが、習慣になり、10年ほど続けているそうです。思い出して書くという作業を毎日続けていることが記憶力の向上になるそうです。

食事の中身
花田医師は、野菜中心の健康的な食事を続けている藤田さんがときどき肉を食べていることに注目しました。藤田さんはお肉が大好きだそうです。花田医師によると、ときどきご褒美として自分の好きなものを食べて欲求を満たすと脳の報酬系という神経が刺激されて前頭前野が活性化されるそうです、これが、認知症の予防になるそうです。理想は週に1回好きなものを好きなだけ食べることです。

運動
藤田さんは週2回ジムで個人トレーナーからレッスンを受けて、毎週違うトレーニングをしています。毎回違うトレーニングをするのは、毎回違う筋肉を使うということになります。違う筋肉を使うと脳の普段は使わない部分を使うことになるので脳のいろいろな部分を活性化できるそうです。藤田さんのように個人レッスンを受けたり、激しい運動をしたりするのが無理な人でも、筋トレやストレッチで普段使わない筋肉を動かすことが脳の活性化になるそうです。

薬指トレーニング
さらに簡単に認知症を予防したい人のために花田医師から薬指トレーニングが紹介されました。まず両手の指先を合わせます。そして薬指以外の指が触れられないように保ちながら薬指を少し浮かせます。それから二つの指ができるだけぶつからないようにクルクル回します。

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サタデープラスより

これを1日30秒することによってニューロンが活性化して、脳の老化を止めるそうです。普段使わない薬指ですることに意味があります。

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認知症発症のリスクを上げる生活習慣

認知症予防に有効な生活を送っている藤田さんにも検診で一つだけ心配な結果が出ました。それは、近時記憶障害チェックの結果です。
まず、全く関連性のない3つの単語(今回はさくら、ネコ、電車)を記憶します。そのあとで計算問題(100から7ずつ引く)に答えます。そして先ほど覚えた3つの言葉を答えるように促されます。

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サタデープラスより

このテストは、これまでテストを受けた小堺一機さん(59歳)、東尾修さん(65歳)、梅宮辰夫さん(77歳)も苦労した問題です。
藤田さんは、計算問題で間違えてしまいました。その後、3つの単語を答えることはできましたが、最初の質問に集中しすぎて、次の計算問題に集中できなかったということで、花田医師は注意分割機能の衰えを指摘しています。
注意分割機能とは、複数のことを同時に行うときに、それぞれに適切な注意を配る能力です。例えば、洗い物をしているときに誰かに声をかけられて、蛇口を閉め忘れるといったことです。この指摘は、虎上さんの心配と一致しました。
この機能の衰えが、重大な事故を招く可能可能性があります。
藤田さんは自炊をほとんどしないそうです。料理は注意分割機能を使う行為なので、料理をしない人は、認知症の発症リスクが約2倍になるそうです。また人と話をするということが認知症の予防になるので、一人暮らしの人は認知症の発症リスクが上がるとのことです。

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検診結果

藤田さんの検診結果は異常なしでしたが、花田医師から、注意分割機能のトレーニングをしたほうが良いというアドバイスがありました。

注意分割機能を鍛えるには

神奈川県川崎市の「ケアネット」サービスセンターでは認知症を予防するために、テレビゲームを使った脳トレゲームを参加者に早押しで競わせます。誰よりも早く正解したいという競争意識と問題の答えを考えてボタンを押すか押さないかという判断の二つの行為を同時にすることで注意分割機能を鍛えています。
スタジオでも出演者が脳トレを競争しながら答えました。

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サタデープラスより

間違えても負けてもいいので楽しく考えることが大切だそうです。


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