ステロイドで肌が黒くなるのは誤解。アトピー性皮膚炎・ステロイドの正しい使い方~きょうの健康より

先日の「きょうの健康」は、「しっかり治そう、アトピー性皮膚炎」というテーマでした。アトピー性皮膚炎の治療の専門家である江藤隆史先生(東京逓信病院副院長)がステロイド外用薬についての誤解を解き、正しい使用方法について説明しました。

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今回の解説の江藤先生は、皮膚の専門家のためのステロイド外用薬の使い方をまとめた本やアトピーに関する本を執筆されています。


アトピー性皮膚炎の治療に使われる薬の種類

江藤先生によるとアトピー性皮膚炎の治療には、ステロイド外用薬(塗り薬、炎症を抑える)、タクロリムス外用薬(塗り薬、炎症とかゆみを抑える)、抗ヒスタミン薬と抗アレルギー薬(飲み薬、かゆみを抑える)が使用されるそうです。

 

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ステロイド外用薬に対する誤解

アトピー性皮膚炎の患者さんやそのご家族たちが、ステロイド外用薬の使用法や副作用について誤解していることがとても多いそうです。

まず、ステロイドを使うと皮膚が厚く硬くなり、色素沈着で黒くなると思っている人が多いようです。

けれども、そのようなことはありえないとのことです。江藤先生によると、皮膚がこのような状態になってしまうのは、ステロイドの使用量が不十分で、皮膚の軽い炎症が続いている状態が長く続いた結果によるものだそうです。
実際のステロイドの副作用は、皮膚が白く薄くなる、血管の壁が弱くなってあざができやすくなる等です。

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きょうの健康より

さらに、長期間のステロイド服用で、ステロイドの成分が体に蓄積されると誤解している人も多いそうです。なぜ、このような誤解が生まれたかというと、長い間、アトピー性皮膚炎に苦しんでいると、ステロイドをやめて民間療法に切り替える人もいます。ステロイドの使用をやめてしまうと、当然症状が悪化してしまいます。けれども、民間療法の関係者が「今は、ステロイドの毒を排出しているので、症状が悪化しているのです。」等と言って、患者を信用させてしまっているそうです。実際のところ、ステロイドは速やかに分解されて体の外に排出されるとのことです。

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ステロイド剤の服作用として肌が薄く白くなるというのは、皮膚の新陳代謝を抑え込んでしまうからだと言われています。新たな細胞を作り出すスピードが遅いために皮膚が薄くなり、白っぽくなり、場所によっては毛細血管が見えるほどになることもあるようです。ただ、こうした症状がみられるのは体の中でも限られています。肘、指先、頬などです。
また、他には皮膚の大事な機能である免疫機能も弱めてしまうと言われています。ニキビや赤らみなど気になる症状があれば医師に相談しましょう。
皮膚に蓄積するとか、骨がボロボロになるとか、使うごとに効果が出にくくなっていくとかはすべて都市伝説のようです。

 

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ステロイド外用薬の種類と選び方

アトピー性皮膚炎の患者さんの中には、ステロイド外用薬を使っても症状が改善しないということや処方された薬がいつも余ってしまうということを訴える人が多いそうです。番組では、大人のアトピー性皮膚炎の患者さん(重症ではない)が1ヶ月に使用した塗り薬が紹介されました。

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きょうの健康より

画像ではちょっとわかりにくいですが、頭皮、顔、体で処方されている塗り薬が違っています。これは、体の部位によって角層の厚さが違うために、ステロイドの吸収率が変わってくるからだそうです。

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きょうの健康より

腕の内側を1倍とした場合、足首は0.4倍なので強い薬が必要で、頰は13倍なので弱い薬(タクロリムス外用薬)を使用しなくてはいけないとのことです。

ステロイドの効き目には5種類あるので、症状の程度、年齢、体の部位によって使い分けることが大切だと江藤先生は説明していました。

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きょうの健康より

 

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塗り薬の塗り方

アトピー性皮膚炎の皮膚は、凹凸があるので、塗り薬をすり込むように塗ると、患部に薬が塗られていない状態になってしまうそうです。皮膚に乗せるように塗ると患部にもしっかり薬が付着します。

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きょうの健康より

ティッシュペーパーが皮膚に張り付いて、落ちないぐらいの量が適量です。

ステロイド外用薬の使用期間

江藤先生によると、ステロイドを正しく使い続ければ、いずれステロイド外用薬の使用を止めて、スキンケアだけで症状を抑えることができることもあるそうです。
症状が改善したからといって、すぐにステロイド外用薬の使用をやめてしまうのは良くないそうです。皮膚の内側に炎症が残っている場合、薬の使用をやめると、また症状が悪化してしまいます。これを繰り返していると、より強いステロイドを使用しなくてはいけなくなります。

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きょうの健康より

望ましいステロイド外用薬の使い方は、症状が改善してきたら、少しずつ使用回数を減らしていく方法だそうです。そして、少しでも悪化した場合は、また毎日使用するようにすると、良い皮膚の状態が長く続くと江藤先生は解説していました。

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きょうの健康より

まとめ

この放送で、ステロイド外用薬に対する誤解がなくなりました。アトピー性皮膚炎の症状がある場合は、自己判断をしないで、専門の医師の指導を受けるのが大切ですね。


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