ダイエット外来専門医で、カラダクリニック銀座の関由佳医師が『ジョブチューン』でダイエットについて解説していました。
関医師は、
ダイエット中の人はカロリーより炭水化物の量に注目すべき
と主張します。カロリーの構成要素は「たんぱく質」、「脂質」、「炭水化物」ですが、たんぱく質は食べても太りにくいですが炭水化物は太りやすい性質があるのだそうです。
炭水化物が太りやすい理由について
炭水化物には「糖質」と「食物繊維」があり、糖質が血糖値を急上昇させますが、血糖値が急上昇すると、太りやすくなるホルモンである「インスリン」を過剰に分泌するしくみになっているそうです。
「炭水化物抜きダイエット」は、よく聞きますね。関医師は、炭水化物には糖質と食物繊維があるので、炭水化物制限ダイエットではなく、糖質をコントロールするダイエットと呼びたいと言います。ダイエットで気にしたいのは、炭水化物中の9割以上を占める「糖質」であるということです。
関医師の提唱するダイエットは、インスリンの分泌を抑えよう、ということですね。そこで思い出されるのが「GI値」のこと。調べてみると、こちらのサイト にインスリンが肥満の原因になる理由とGI値について説明がありました。インスリンついて
「脂肪を作り脂肪細胞の分解を抑制する働きがあるので、分泌されすぎると肥満の原因になる」
とあります。インスリンの分泌を抑えるには「血糖値の上昇をゆるやかにする食事」が求められますが、食品ごとに血糖値を上げるスピードを計ったものがGI値(グリセミック・インデックス)です。GI値の低い食品ほど、インスリンは出にくいことになります。いろいろな食品のGI値はこちらのページで紹介されているので、参考にしてみてください。
さて、『1回の食事で摂ってよい糖質の量はどれだけか?』という質問に、関医師は、一日に脳が必要とする最低限の糖質は120gなので、1日3食食べるとすると、1食あたり40gまでおさえるとよいと回答。ごはんだと「グー(にぎりこぶし)のサイズ」が目安になるそうです。
気をつけたい食品として、缶コーヒーやペットボトル飲料が挙げられていました。また野菜ジュースやオレンジジュースにも糖質がたくさん入っていて、知らず知らずのうちに糖質を摂りすぎる原因になるそうです。また、カロリーを気にする人が好んで食べているノンオイルドレッシングにも実は大量の炭水化物が使われているとか!
人間は油分と糖分が多いものにうま味やコクを感じるので、ノンオイルだと糖質を多くしておいしくしている場合があるのだそうです。これはダイエットしている人には大きな落とし穴ですね。
また、夜寝る前に、すごくおなかがすいてしまうこと、ありますよね。そんなときの対処法として、関医師は「何か少し摂る」ようにアドバイスしているそうです。その理由は、食事の間隔があきすぎるとドカ食いにつながったり、血糖値の下がりすぎで体調が悪くなるからだそうです。
その場合に食べるものとしてオススメは「味噌汁」だとか。味噌は発酵の段階でたんぱく質がすでにアミノ酸に分解されているので、体内に吸収されやすいのだそう。特に八丁味噌に代表される「豆味噌」は鉄分も豊富なところが関医師のお気に入りのようでした。