エボラで注目!BSL4とは?

BSLとはバイオセーフティーレベルの略で、ウィキペディアによると、

バイオセーフティーレベル(英: biosafety level, BSL)とは、細菌・ウイルスなどの微生物・病原体等を取り扱う実験室・施設の格付け。

となっています。

バイオセーフティレベルは全部で4段階あり、これはWHOの指針に沿った形で各国が定めています。

レベル4はその中でも最高度の安全性を要する実験施設とされ、実験施設への立ち入り制限、シャワー室の設置、排気の2段階浄化、防護服の着用など厳しい要件が課されています。
ちなみに、このレベル4の施設は日本では2か所のみで、国立感染症研究所と理化学研究所筑波研究所の二つですが近隣住民の反対でレベル4での運用は停止中です(レベル3での運用)。

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世界でBSL-4を設置している国は20か国あり、その中で3か所以上稼働させている国は

オーストラリア3か所
ドイツ4か所
イギリス3か所
アメリカ13か所

の4か国です。どこも稼働中ですが、アメリカでは日本のように地域住民の反対でBSL4として稼働できない施設もあるようです。

日本の場合、レベル4対応の施設はありますが、レベル3での運用を余儀なくされていますので厳密にはレベル4の施設はゼロということになります。

こうした施設のむずかしさはその安全性の確保にあります。施設内に凶悪なウイルス、細菌を閉じ込めておくという機能的な側面だけでなく、それを扱う人のオペレーションの面も非常に大切です。

実際、他国ではBSL4での施設へ新規に出入りする人には犯罪歴も含めた身辺調査が実施されるそうです。万一、テロなどの犯罪に使われると甚大な被害が出てしまいますのでそうした側面への対策も重要と言われています。


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