20代～50代の女性の7割以上が悩む「ぽっこりお腹」。
先日の『その原因、Xにあり！』では、ぽっこりお腹の原因の「むくみ腸」について特集をしていました。
腸の専門家である小林先生（順天堂大学医学部付属順天堂医院教授）がむくみ腸とぽっこりお腹の関係について解説していました。また、番組では、むくみ腸を改善する飲み物「しょうがココア」の効果についても紹介していました。
スポンサーリンク
ぽっこりお腹の原因
一般的に太っている人は、内臓脂肪や皮下脂肪が多いのが特徴です。
また、お腹だけがぽっこりと出てしまっている人の多くは、インナーマッスルの低下が原因だといわれています。インナーマッスルが低下すると、内臓を支えることができなくなり、内臓が本来の場所よりも下がってお腹が出てしまうとのことです。
けれども、ぽっこりお腹は、インナーマッスルの低下だけが原因で起こっているのではなく、「むくみ腸」が原因の場合も多いと小林先生は説明していました。
むくみ腸の仕組み
むくみ腸とは、大腸の壁に余分な水分が溜まってむくんだ状態をいいます。正常な大腸の壁にはひだがありデコボコしていますが、腸がむくむとひだがなくなってしまうのです。
小林先生によると、むくみ腸の原因は「血流の停滞」だそうです。血液には全身の細胞に水分を届け、必要のない水分を回収する働きがあります。血流の停滞によって、不要な水分を回収する働きが滞ると、余分な水分が大腸の壁に溜まってしまい腸がむくむとのことです。
血流を悪くする原因は、ストレス、運動不足、暴飲暴食などだそうです。手や足など体の他の部分がむくむと動きが鈍くなってしまうのと同じように、腸もむくむと働きが悪くなってしまいます。そして、むくみ腸の状態が続くと、大腸がんになる可能性もあると小林先生は説明していました。そして、ぽっこりお腹の人の、腸の写真を見るとむくみ腸であることが多いのだそうです。
スポンサーリンク
ぽっこりお腹とむくみ腸の関係
むくみ腸とぽっこりお腹にはどのような関係があるのでしょう？
大腸は、たった4点でしか支えられていないので、不安定な状態にあるそうです。それで、大腸の壁に水が溜まり、むくみ腸になると、水分の重みで垂れ下がってしまうのです。大腸が下がってしまったので、お腹がぽっこりと膨らんでしまうと番組では説明していました。
画像を見ると、お腹がぽっこりしている位置と、下がった大腸の位置が同じですね。
むくみ腸を改善する「しょうがココア」
番組では、長年ショウガの健康効果について研究をしている平柳要先生（食品医学研究所・所長）が、むくみ腸を改善する飲み物「しょうがココア」を紹介していました。
平柳先生によると、しょうが特有の成分「ショウガオール」は、腸の血流を促進するそうです。また、ココアの成分「ココアフラバノール」は、腸の血管を拡張する働きがあるとのことです。それで、「しょうがココア」を飲むことで、腸の血流が良くなり、むくみ腸が改善するというわけです。
ぽっこりお腹の人に教えてあげたい！「しょうがココア」のレシピ
【材料】
砂糖や乳脂肪分の入っていないピュアココア 5g（小さじ2杯半）
皮ごとすりおろしたしょうが 5g （市販のしょうがチューブを使う場合は、ショウガオールが少ないので7.5g）
お湯 200ｇ
はちみつ 小さじ2杯半（なくても可）
【作り方】
1． ピュアココアをカップに入れてお湯で溶かします。
2． 1のカップにすりおろしたショウガを入れてできあがりです。ピュアココアは苦いので、はちみつを入れると飲みやすくなります。
※毎回しょうがをすりおろすのは面倒…という人は、まとめてしょうがをすりおろして、製氷皿に5gずつ入れ、水を少し足して冷凍庫で保存しておくと良いそうです。しょうがは、冷凍しても栄養分に変化がないそうです。
スポンサーリンク
3週間「しょうがココア」を飲めば、ぽっこりお腹は改善する？
番組では、ぽっこりお腹に悩む女性3人（Iさん51歳、Kさん47歳、Sさん54歳）が、3週間しょうがココア約200mlを朝晩1杯ずつ飲んで、ぽっこりお腹が改善するかどうかを検証していました。
参加者は、しょうがココアを飲み始めてから、10日ほどで、朝から便がよく出るようになる、ズボンのおなか周りが緩くなってきたなどの変化を実感していました。
そして、しょうがココアを飲む前と、しょうがココアを3週間飲んだ後のIさんの腸のCT画像を比べてみると、しょうがココアを3週間飲んだ後のほうが、腸が全体的に細くなっているのがわかります。
特に、S状結腸が細くなっていました。
横から見ると直腸も細くなっていました。
そして、3週間前は86.8cmあったIさんの腹囲は、3週間のしょうがココアで77cmに、9.8cmも細くなっていました。同様に、Kさんの腹囲は83.5cmから78.4㎝になり5.1㎝の減少、Sさんの腹囲は92.2cmから82.3ｃｍになり9.9cmの減少という結果になりました。
検証に参加した3人は、3週間のしょうがココアでぽっこりお腹が改善していました。
腸は脳よりも繊細な臓器なので、1日の徹夜や暴飲暴食でむくんでしまうそうです。けれども、腸に良い生活を続ければ、腸が裏切ることはないと小林先生は説明していました。
しょうがココアには、むくみ腸を改善する以外にも高血圧や血糖値などを改善する効果があるそうです。平柳先生は、しょうがココアの健康効果を詳しくまとめた本を執筆しています。
病気にならない! 生姜ココア健康法
平柳 要
しょうがやココアが苦手だという人は、小林先生もむくみ腸を改善するレシピや運動についてまとめた本を執筆しているので試してみてくださいね。
人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! 「むくみ腸」を治せば仕事も恋愛もうまく行く (講談社+α新書)
小林 弘幸
スポンサーリンク
まとめ
多くの人のぽっこりお腹の原因が、内臓脂肪の増加やインナーマッスルの低下ではなく、むくみ腸だったことに驚きました。ぽっこりお腹に悩んでいる人は、まず朝・晩のしょうがココアからはじめてみてくださいね。そして、お腹がへこんだからといって、すぐに暴飲暴食をしてしまうと1日でむくみ腸は復活してしまうので、ぽっこりお腹が改善しても、腸をむくませないような生活を続けましょう。
