先日放送の『コレ考えた人、天才じゃね！？』の中で

「冷えた体を一番ポカポカに温める飲み物」

は何かを検証していました。体を温めると信じられているものの中には、実は体を冷やしてしまうものもあるそうです。効果がありそうな飲み物の中から「一番」を決めるという、冷え性の方には必見の内容でした。

検証は次の4つの飲み物から1番を決めるというもの。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

実験は、

マイナス18℃の倉庫で身体を冷やしながら飲み物を飲んで体温変化を見る

というものです。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

検証1　しょうが湯

しょうが湯は冬の定番で、私たちにはなじみの深い飲み物です。
サーモグラフィで見てみると、マイナス18℃の冷凍庫から室温10℃の部屋に出てきた直後の表面体温は、30℃以下になっていることがわかります。靴すら履いておらず、とても過酷な実験です！

コレ考えた人、天才じゃね！？より

そしてしょうが湯を飲みます。検証を行っているとにかく元気な安村さんも「特に胸から上が温まってきた気がする」と感想を述べています。そして待つこと15分。指先まで真っ赤になり、体が温まっていることがわかります。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

私たちのイメージどおり、しょうが湯は体を温める飲み物であることがわかりました。
なぜしょうがで体が温まるかというと、しょうがの成分「ショウガオール」が血行を促進し、熱を末端まで行き渡らせる効果を持つからだということです。

検証2　チゲスープ

次は唐辛子をふんだんに使っていて、いかにもぽかぽかしそうなポピュラーな韓国料理、チゲスープです。

再び冷凍庫でしっかり体を冷やしてからチゲスープを飲むと、飲んだ直後から顔周辺の体温が上昇していました。額からは汗も出てきます。このときの安村さんは「チゲは即効性がある」とコメント。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

しかし、体温が上がっているのは顔の周辺だけで、指先や足など末端は冷えたままであることがわかります。30分後の安村さんは、「全然温まった気がしない」と、飲んだ直後のコメントを撤回しました。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

チゲスープを飲んだときの、時間の経過と体温の推移を見てみると、食べた直後には体温が上がるものの、10分後から下がり始めていることがわかります。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

チゲスープは体の一部分しか温まらず、「冷える」飲み物に認定されました。

なぜチゲスープで体は温まらないのか、丸茂医院の丸茂恒二院長が説明していました。辛いものを食べて体温が上がると、体温を下げるために汗をかくのだそうです。
『唐辛子に含まれる「カプサイシン」には非常に強い発汗作用があるが、持続性はないので、温まった状態は続かない。』
との解説です。

検証3　レモンティー

次はレモンティです。
飲んだ直後に「胸のあたりがじんわりしてきた」、「マジで温かいです」とのこと。15分後には指先までしっかり体温が上昇し、その効果はしょうが湯以上であることが、サーモグラフからわかります。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

レモンティーが体を温める理由について、丸茂院長はまず、紅茶が発酵食品であることを挙げていました。発酵食品は体の芯から温めてくれる作用があるというのです。加えて、レモンは栄養価が高く、新陳代謝を高めてくれるとのこと。保温効果のある紅茶と、新陳代謝を高めるレモン。この組み合わせが体を温めるのに理想的だったのです。

検証4　ウオッカ

寒い土地であるロシアの、アルコール度数40度のお酒、ウオッカはどうでしょうか？
安村さんの「即効性がすごい。ただ、ここ（首の周り）だけ」の言葉どおり、体全体はいつまでも冷えたままであることがわかります。悪酔いするなど、いいことなしです。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

ウオッカを飲んだときの、時間の経過と体温の推移を見てみると、10分後に急激に下がっています。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

アルコールの影響で血行がよくなり、一時的に体温が上がるものの、利尿作用が強く、水分を尿素に変えるときに体の熱を奪うというのです。ウオッカは逆に体温を下げてしまい、「冷える」飲み物に認定されました。

しょうが湯とレモンティーを混ぜると最強？

しょうが湯とレモンティーを混ぜた飲み物について、今度はADさんを実験台に、4つの飲み物と同様に検証していました。

ビフォー

アフター

コレ考えた人、天才じゃね！？より

「すごく温かくなった」というADさんの言葉どおり、体全体がぽかぽかになっていました！
この飲み物にさらにはちみつを加えたものを、出演者がスタジオで飲みました。「おいしい！」と味も大好評の模様。そしてレシピも紹介されました。

コレ考えた人、天才じゃね！？より

しょうが湯とレモンティーをあわせてみるという発想がすごいですね！冷え性でお困りの方には、大変参考になる内容でした。

さて、しょうが湯とレモンティーをあわせたものを、砂糖ではなくはちみつで味を調えていたのには何か理由があるのかと思い、調べてみました。白砂糖は体を冷やす食材に分類されていました。それではちみつが使われたのかと思います。ちなみに、はちみつ自体は体を温めも冷やしもしない食材のようです。（http://www.hotkindly.com/hieshou.shokuzaiichiran.html）

また、ほかにも冷え性に効く飲み物がないかと調べてみました。過去に「あさイチ」で「きな粉ハチミツ豆乳」がオススメされていたことがわかりました。専門化によると、たんぱく質で「体内の発熱装置にスイッチが入り、体温が上がってくる」ことから、きな粉と豆乳でたくさんのたんぱく質を摂取できるこの飲み物が紹介されたようです。（http://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/22702/533193/）

「きな粉ハチミツ豆乳」レシピを知りたい方は、クックパッドなどで検索されてみてはいかがでしょうか。

Tweet