ここ数年、酵素が大流行ですよね。酵素ダイエット、酵素ドリンク、酵素サプリ、酵素玄米などなど、酵素と名のつく行為や食品(サプリ)がいたるところで紹介されています。
しかし、これ、医学的には何のことやら意味不明なのだそうです。
『たかじんNOマネーBLACK ”美人女医”が医療の悩み!ズバリお答え! 』で医師4人とメッセンジャー黒田さん、真鍋かおりさん、八代弁護士が酵素についておもしろいやりとりをしてましたのでご紹介します。
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丸田医師『酵素は医学界からすると何のことか意味不明なんですよ。』
黒田『え~?』
八代弁護士『腸内環境をよくするとか言いますよね?』
丸田医師『(医学的には)AからBに変化させるモノを酵素といい、一つの変化に対し一つの酵素があるんですよ。体内にはものすごい数のいろんな酵素があって、体内のいろんなところでAからB、BからC、CからD、DからEというような形の変化が起こってます。そしてそれぞれの変化にナントカ酵素という風に名前がついてるんですけど、一般的に売られている酵素に関しては何のことを指しているのか正直わからないんですよ。』
森田医師『酵素はボクは怪しいと思います。医学的に何の酵素を指しているのかわからない。』
八代弁護士『発酵食品がいいって言うじゃないですか?それもダメなんですか?』
丸田医師『発酵食品はAからBに変えたものでそれを食べている(からいい)。』
榎木医師『酵素を食べたところで吸収されるだけなのでそれが吸収されて健康になるというのはちょっとわかんない。』
真鍋かおり『発酵食品自体はどうなんですか?』
森田医師・榎木医師『発酵食品はいい。』
丸田医師『例えば、納豆だと大豆から納豆に変化する。ナットウキナーゼという酵素が納豆にしてくれている。』
大豆(食品)+ナットウキナーゼ(酵素)=納豆(発酵食品)
黒田『ボクが飲んでいるのは野草の酵素です。』
丸田医師『おそらくは、何等かの酵素を入れて野草を発酵させた後のものを取っているじゃないかと思われるんですがそこがはっきりしないです。』
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ということです。やりとりを聞いていると、要するに、
・酵素っていうのはたくさんの種類があってそれぞれに働きがある
・一括りで酵素って言っても何の酵素なのかわからない
・そもそも発酵後の食品のことを酵素とはいわない
・なので、医学的に見ると意味不明
つまり怪しい
という流れです。
番組内では八代弁護士や真鍋かおりさんが発酵食品になったものを食べるのはいいんじゃないかという質問をされてましたが、発酵食品が体に良いっていうのは漠然と理解できますが、具体的にはどんな良い点があるんだと聞かれるとそれはわからないというわけです。どんな原料を使っているのか、何という酵素なのかといったことがわからなければ良いも悪いも答えようがないのでしょう。
というわけで、酵素が健康に良いかどうかというのはアバウトすぎて医学的には結論を出しようがないって話です。
ただし、実際に酵素飲料などを飲んで体調が回復したという人がいるのも事実です。医学的根拠が乏しくても、人間の場合はプラセボ効果といって”効果があると思えば効果が出る”ということは医学的に証明されている事実です。気になる場合は試してみて自分で判断するのが一番確実で手っ取り早い方法だといえるのかもしれません。