「はちみつの6大活用法」
と、今注目されているハチミツの種類についてまとめておきます。
番組では、食品医学研究所所長で「蜂蜜力 」の著者、平柳要医学博士が、ハチミツの健康効果とその摂取方法について説明していました。
動脈硬化の予防
平柳先生によると、スプーン1杯のハチミツと一緒にゆずの皮を摂取すると動脈硬化の予防になるそうです。これは、ハチミツに含まれるフラボノイド類の血管拡張作用と血液をサラサラにする働き、ゆずの皮に含まれるヘスペリジンの血管をしなやかにする働きによるものです。
バイキングより
オススメの摂取方法は「ゆずハチミツ紅茶」です。紅茶に含まれるカテキンにも血管を広げる効果があるので、ゆずとハチミツを紅茶に入れることで、さらに効果的に動脈硬化の予防ができます。
“はちみつと動脈硬化”という話になるとアメリカ人医師のローランド氏が有名です。彼は動脈硬化の食事療法としてはちみつの摂取を推奨した人です。
はちみつにはコリンとカリウムという物質が含まれており、これらの働きによって血管を拡張させたり(コリン)、余分な塩分を排出してくれたり(カリウム)、高血圧の身体には大変ありがたい働きをしてくれます。血管をしなやかにするヘスペリジンと一緒に摂取することでその効果を高めることも可能だということでしょう。
ちなみにヘスペリジンは冷え性の人にも大変有用な物質として注目されています。
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虫歯・口臭の予防
スプーン1杯のハチミツを緑茶に入れて飲むと虫歯や口臭の予防になるそうです。
理由は、ハチミツが持つ抗菌、殺菌作用には虫歯の原因であるミュータンス菌が増えるのを抑える働きがあり、緑茶に含まれるカテキンには、殺菌作用と口臭予防作用があるからです。
バイキングより
緑茶にハチミツという組み合わせは、合わないのではないかと思ってしまいますが、意外にも美味しいとのことです。また、緑茶の代わりに紅茶にハチミツを入れて飲んでも効果はあります。けれども、その際にはミルクは入れないでください。理由は、ミルクに含まれるたんぱく質がカテキンの働きを抑えてしまうのだそうです。
西洋の古い文献エベルス・パピルスにもハチミツが虫歯対策に良いという記述があるそうです。
甘い蜂蜜が虫歯に効果的というのは疑問を持つ人もいますが、虫歯になるための糖分はさほど多くはなく、反面、殺菌作用はかなり強力なのでミュータンス菌を抑制する、という理屈になっているようです。ただし、虫歯になる糖分(ショ糖)を全く含んでいないわけではないですし、販売されている蜂蜜の中には蜂蜜100%でないものもたくさんありますので購入時に注意が必要です。
アンチエイジング
アンチエイジングには、ハチミツとアボカドを一緒に摂取すると良いそうです。これは、ハチミツに含まれるクリシンには抗酸化作用と抗炎症作用があり、アボカドに含まれるビタミンEには若返り効果があるからです。
バイキングより
番組では、アボカドとバナナのシェイクにハチミツを加えていました。ところで、アボカドとハチミツを使ったレシピでは「5分で美味♡アボカドのはちみつ醤油和え」(http://cookpad.com/recipe/1090455)が手軽に作れて人気のようです。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]胃腸の不調改善
ハチミツとキャベツを一緒に食べると胃腸の不調を改善する効果があるそうです。
これは、ハチミツに含まれるグルコン酸にはビフィズス菌を増やして腸内環境を整える効果があり、キャベツに含まれるキャベジン(ピタミンU)には荒れた胃腸の改善をする作用があるからです。
バイキングより
番組では、ハチミツ、キャベツ、豚肉と梅干しの炒め物がお勧めの料理として紹介されていました。平柳先生によると豚肉には、ストレス軽減に効果的な成分が含まれているそうです。ですから、ハチミツとキャベツの組み合わせに、豚肉を加えることで、さらに胃腸の不調を改善する効果が高くなります。ちなみに、クックパッドで紹介されている「ヤミツキ!ツナキャベツ」(http://cookpad.com/recipe/101358)という「つくれぽ」が4,000件近く寄せられている大人気のレシピにも、キャベツとハチミツが使われています。
美白効果
卵白にハチミツを混ぜてパックとして使うと美肌効果があるそうです。これは、ハチミツには保湿効果がある果糖とブドウ糖が多く含まれているからです。また、ハチミツに含まれるクリシンには、メラニンの増殖を抑える働きがあるのでシミの予防に役立ちます。さらに、卵白に含まれるオボアルブミンが肌の古い細胞を取り除き、肌を引き締めます。
バイキングより
平柳先生からこのパックを使うときの注意点として、乾燥した肌に塗っても効果がないので洗顔直後に使用するようにとの説明がありました。
[sc:アドセンスレスポンシブ ]喉の痛み・咳止め
昔から、喉の痛みや咳止めには、ハチミツと大根が良いと言われています。平柳先生によると、ハチミツに含まれるフラボノイド類には気管支の炎症を抑え、軌道を拡げる効果あり、大根に含まれるジアスターゼには消炎作用があるからだそうです。
バイキングより
番組では、大根にハチミツをかけて食べていましたが、この方法だと口に合わない人も多いと思います。そこで、作るのに少し時間はかかりますが、蜂蜜大根シロップ(http://cookpad.com/recipe/2049750)のほうが摂取しやすいかもしれません。
注目のハチミツ
マヌカハニー
マヌカハニーはマヌカの花のハチミツです。マヌカは、古くからニュージーランドの先住民マオリ族が薬として使っていました。マオリ語でマヌカは「復活の木」という意味だそうです。
平柳先生によると、マヌカハニーには、普通のハチミツよりも強い殺菌作用、抗菌作用、炎症を抑える効果があるそうです。特に、マヌカハニーに含まれているメチルグリオキサールにはピロリ菌を除去する効果が、普通のハチミツの8倍あるとのことです。ちなみに、マヌカハニーの値段は、普通のハチミツの3倍ほどです。
タイムハニー
蜂蜜専門店の店員さんの話によると、マヌカハニーの次に流行るのではないかと言われているハチミツがタイムハニーです。
タイムハニーは、たくさんの種類があるハチミツの中でも最も強い抗酸化力があり、アンチエイジングハニーとも呼ばれているそうです。
まとめ
これまで、風邪を引いたときにホットはちみつレモンを飲むことはありましたが、ハチミツにこんなにたくさんの健康効果があるとは知りませんでした。これからは、もっと日常的にハチミツを活用したいと思います。