まぶたの垂みを取るメイクで、肩こり・頭痛・腰痛を治す~ガッテン!より

あなたは、肩こりや頭痛、腰痛などに悩まされていませんか?
日常生活につきまとうこれらの痛みは、仕事の疲れやスマホの使用などから引き起こされていると考えられがちですが、意外にも「まぶた」が原因となって痛みが生じることもあるというのです。
しかし、もしまぶたが原因で肩こりなどが起きている場合は、主に女性が用いる美容のための“ある道具”を使えば、症状を改善させることが出来るというのです。
今回は、目と全身の健康との関係について紹介していたNHK『ガッテン!』をまとめておきたいと思います。

 

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高齢の方が受ける、目の整形手術

眼科医である兵庫医科大学病院の三村治医師は、日々、医療目的での目の整形手術を施しているといいます。
番組が三村医師を取材した日に病院を訪れていた70代のご夫婦は、揃って目をパッチリにする手術を受けるとのことでした。
両眼でも40〜50分で終了するこの手術について、奥様は「美容は二の次で、機能性です。」と話していました。

“機能性”を求めた整形手術とは、どういう意味なのでしょうか?
三村医師によれば、歳を重ねるとまぶたが下がってくるので、頭痛や腰痛、肩こりを治すために、目をパッチリさせる手術を受ける人が多くなっているといいます。
まぶたが下がってくることと頭痛などにどのような関係があるかについて、具体例とともに見ていきましょう。

 

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まぶたと身体の不調との関係

Tさん(61歳女性)は1ヶ月前に、つらい肩こりを解消する目的で目をパッチリにする手術を受けたそうです。

「ずっと背中に子どもをおぶっているような感じ」というほど辛かった肩こりも、手術を受けてみると劇的に改善し、「重だるさもなくなっているし、すごい楽。」と話していました。マッサージ機に座る回数も減っているそうです。

さて、どうして目をパッチリにすると、身体の不調が解消されるのでしょうか?

実は、加齢によってまぶたが下がってくると、自然と視野が狭くなってしまいます。すると私たちは、視野を広くするために無意識に眉を上げて目を大きく開こうとするというのです。眉毛を上げる「前頭筋」という筋肉は後頭部までつながっているので、後頭部にも力が入ってしまうこととなり、頭痛が起きるというわけです。肩こりや首のハリの原因にもなるといいます。
さらに、身体の筋肉はすべてつながっているので、そのりきみが腰まで伝わってしまい、腰痛が生じることもあるそうです。

まぶたが下がる⇒視野が狭くなる⇒眉をあげようとする⇒後頭部に負荷がかかる⇒頭痛になる

また、まぶたが垂れ下がって視野が狭くなると、無意識にアゴを上げて視野を広くしようという習慣がついてしまっている人も多いそうです。これでは首や肩に負担がかかるのも当然ですね。

まぶたが下がる⇒アゴを上げる⇒首や肩が凝る

このように、まぶたが垂れ下がることで視野が狭くなってしまう病気を「眼瞼下垂(がんけんかすい)」と呼ぶそうです。
瞳孔にまぶたがかかるまで垂れ下がると病気と認定され、健康保険が適用されるそうです。(両目の日帰り手術で1万5千円〜5万円程の自己負担。)
気になる方は、形成外科や眼科を受診してみてください。

 

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まぶたのたるみチェック法

病院に行く前に自分でチェックしてみたいという方のために、番組ではセルフチェックする方法を紹介していました。

目を閉じてから指を眉毛に当てて、おでこの筋肉(前頭筋)を使えないようにします。
それから目を開いてみて、まぶたが瞳孔にかかっていなければ病気ではありません。

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ガッテンより

しかし、下の画像のように瞳孔にかかってしまっていると、まぶたがたるんできているということになります。

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ガッテンより

これをやってみて自分が眼瞼下垂だとわかったとしても、手術には抵抗があるという方もいるでしょう。
番組では、手術をせずに眼瞼下垂による症状を緩和させる方法を紹介していました。

 

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美容器具で病気を治す

番組では、あるアンケートと実験を行っていました。
1909人に番組独自のアンケートを実施すると、半数以上の人が「まぶたのたるみが気になっている」という結果が出ていました。しかも、その人たちの多くが頭痛・肩こり・腰痛に悩んでいると回答したといいます。

その中から、まぶたに起因する悩みを抱えている5人が選ばれ、「二重まぶたにする美容器具」を1週間使用し続ける実験が行われました。

実験に参加した主婦のKさん(40代)は、「7,8年前からまぶたが腫れぼったい感じになってきて、目にまぶたがかかってくる感じが気になっていた」そうです。もっともつらいのが首のこりで、たまに行くマッサージではどのマッサージ師にあたっても「こってますね」と言われると話していました。
こりをなくすことは「半ば諦めている」というKさんの筋肉の硬さを「筋硬度計」で測ると42という結果が出ていました。これはかなり硬い(こっている)数値だそうです。

会社員のTさん(50代男性)は、頭痛と肩こりに悩まされているといいます。吐き気がするような頭痛がするときもあるそうです。
意外にも、Tさんはきれいな二重まぶたをしていましたが、まぶたのたるみによる影響は、一重も二重も関係ありません。Tさんは二重のラインに沿ってのりをつけて、たるんだ二重を元に戻していました。

他の3人も一週間、目をパッチリする道具を使い続けた結果、5人中4人の筋硬度計の数値が改善しました。
やはり、眼瞼下垂が肩コリなどの原因だったのです。

ちなみに、美容器具の効果がほとんど出なかった方は、まぶたが厚いためにたるみをうまく重ねることができなかったようです。のりの力だけでは持ち上がらなかったのです。
そのような方向けに、番組では器具の上手な使い方が紹介されていました。本記事の最後の項目でご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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まぶたがたるむ3大要因

1,老化
まぶたがたるんでしまう要因の1つ目は「老化」です。
これに関してはここまでで実例が出てきましたし、なんとなくイメージしやすいと思います。

2、まぶたを強くこする
2つ目の要因は、「まぶたを強くこする」ことです。
わかりやすい例として、プロボクサーが挙げられていました。日頃からまぶたに強い衝撃を与えているので、ほとんどのプロボクサーが眼瞼下垂になっているのだそうです。
番組内で、プロボクサーの方のまぶたに一円玉をぶらさげた6センチほどの糸を貼り付けて、眉毛を指でおさえながら目をひらいてもらっていたのですが、たしかにまぶたが瞳孔にかかってしまっていました。

これと同じ実験を街中でも行っていましたが、30歳の女性や37歳の女性もプロボクサーと同じようにまぶたが瞳孔にかかってしまっており、“たるみ予備群”であることが明らかになっていました。
ボクシングをやっていなくても、老化以外の理由でまぶたがたるんでしまうという実例です。

これは、まぶたの開閉をしている「上眼瞼挙筋」という筋肉や、まぶたの淵の部分にあって軟骨のような素材で出来ている「瞼板(けんばん)」、そして上眼瞼挙筋と瞼板をつないでいる「腱膜(けんまく)」の一部が、損傷しているために生じる現象なのだそうです。

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ガッテンより

花粉症などのアレルギーで目をこすったり、メイク落としをしたりなどの衝撃が積み重なることで、腱膜と瞼板が切れてしまうなどの損傷が発生し、若くしてまぶたがたるみはじめてしまうのです。
やっかいなことに、一度損傷してしまうと手術をしないかぎり修復することはありません。

3、ハードコンタクトの長期着用
まぶたがたるむ3つ目の要因は「ハードコンタクトの長期着用」です。
ハードコンタクトをつけていると、まぶたの内側から腱膜をこすってしまうため、0.1ミリほどしかない腱膜は徐々に傷ついてしまうのだそうです。
ソフトコンタクトレンズでも、付け外しの際に損傷する可能性はあります。特に、上のまぶたを上に引っ張ると損傷しやすいそうですから、ご注意ください。

目をパッチリにする美容器具の使用方法

目を二重にする美容器具には、ファイバータイプテープタイプのりタイプの製品があります。
これらを正しく使用し、まぶたのたるみによる悪影響をなくすためには、使用前にまぶたをくっつきやすい状態にすることがポイントです。クレンジングオイルなどをつけた綿棒で、まぶたの上をかるく拭いてからのりなどをつけるようにしましょう。
特に、まぶたが厚くて重い人は、しっかりとくっつけないと重みで元に戻ってしまい、効果を実感することが出来ないそうです。先述した5人の実験で効果が現れなかった1人の方は、まぶたが厚くてちゃんとたるみをとれていなかったことが実験失敗の原因になっていました。

つぎに、“シミュレーション”をします。
製品に付属の専用スティックを使って、二重のラインを決めておきます。
目を変えると顔の印象が大きく変わってしまうため、最初にある程度の完成イメージをもってから取りかかる必要があるそうです。

それから、シミュレーションで決めたラインにそって、(のりタイプならば)のりをつけていきます。

まぶたが厚めの方は、ここでのりを幅広につける必要があります。
また、のりは半乾きになってからの方が接着力が上がるため、白いのりが半透明になるまでしっかりと乾かすようにしましょう。

半透明になったらスティックを使ってまぶたをやさしく持ち上げて、持ち上げると同時に目をひらきます。
ひらいた状態をしばらくキープし、クセが付きそうだなと思ったら、まぶたからスティックをはずし、微調整して形を整えて、完了です。

つぎに、テープタイプの場合です。
男性なら、半透明で素肌の感じに仕上がる製品を使うと良いでしょう。
最初に、のりタイプと同じようにスティックでシミュレーションをします。
つぎにテープを台紙から剥がすのですが、テープはいちど剥がすと粘着力が弱まってしまうため、スティックを使って台紙から剥がすようにしましょう。粘着力の低下を最小限に抑えることができます。
これを、シミュレーションでつくったラインのところに貼ります。それからまぶたを上げると同時に目をひらきます。
まぶたが厚めの人は、1枚目のテープとちょっとずらした場所にもう一枚テープをはると確実にくっつけることができるそうです。

スタジオで実演する際にまぶたを“メイク”された男性は、二重まぶたの完成後に「上のほうの視界が広がった感じ」と話していました。

 

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まとめ

今回の特集は、人間のからだは様々な部分が関わりあい、影響を受けあって成り立っているということがよくわかる特集だったと思います。
視野が狭くなることは「病気」であると認識して、眼科や形成外科を受診したり、二重にする美容器具をつかったりして、対策をするようにしてください。


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