熱中症対策~水分補給・エアコン管理~きょうの健康より

先日の『きょうの健康』のテーマは、熱中症の原因、症状と対策でした。夏の暑い日には、室内にいれば熱中症を予防できると思っている人は多いと思います。けれども、2015年の熱中症の発症場所の第1位は室内で、寝ている間に発症した例もあったそうです。番組では、熱中症の症状、高齢者が特に熱中症に気をつけなくてはいけない理由、熱中症の予防法などについて日本医科大学付属病院・高度救命救急センター長の横田裕行先生が解説をしていました。

 

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熱中症の症状

人間の体は温度を調節するために、寒いときには体に熱を貯えて、暑いときには体の外に熱を放出しようとします。熱中症は、暑い日に熱を体の外に逃がせなくなることや、大量の汗をかいて体内の水分と塩分を失ってしまうことで発症します。
猛暑日が続くと、熱中症で亡くなってしまった人のニュースを聞くことが多くなりますよね。死に至ることもある熱中症の症状は、3段階に分けられるそうです。
熱中症の初期では、めまい、たちくらみ、足の筋肉がつる、お腹の筋肉がけいれんを起こすといった症状が出るとのことです。そして、熱中症が進行すると、頭痛、おう吐、ぐったりするといった症状が出ます。重症化すると、意識障害、全身のけいれん、全身が熱くなる高体温になり、最悪の場合には死亡することもあるそうです。

 

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熱中症に特に注意が必要な人

高齢者、子供(特に乳幼児)、外で仕事やスポーツをする人、脳卒中の後遺症がある人、糖尿病の人は、暑さを感じにくく、汗をかきにくいので熱中症になりやすいそうです。この他、高血圧や腎臓病の人も汗をかく機能が衰えていることがあり、汗をかきにくくなっています。熱が体内にこもりやすく、水分補給もマメにしにくい状態だと一気に脱水が進み熱中症になるというわけです。

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きょうの健康より

日本救急医学会の調査によると、2013年6月から9月の間に熱中症で医療機関を受診した人は、40万人以上いるとのことです。特に、高齢者が熱中症で受診するケースは多く、別の調査では2015年に熱中症で搬送された患者の半数以上が高齢者だったそうです。日本救急医学会 熱中症ガイドラインによると、中年層や青年層ではスポーツや労働時の熱中症発症例が多いのですが、高齢者になると日常生活の中での熱中症発症がメインになっているのが大きな特徴です。

番組では、高齢者が熱中症になりやすい理由とどうすれば熱中症を防ぐことができるかについて詳しく説明していました。

高齢者が熱中症になりやすい理由

高齢者が熱中症になりやすい理由は3つあるそうです。まず、高齢になると老化によって暑さを感じにくくなるため、体調の変化に気がついたときには熱中症が重症化していることが多いとのことです。

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きょうの健康より

また、高齢者は汗をかきにくいので、体内の熱をうまく外へ逃がすことができないことも熱中症になりやすい理由の1つです。

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きょうの健康より

そして、高齢者は若い頃に比べて体内の水分量が少ないそうです。そのため、のどの渇きを感じにくく、水分補給を怠り熱中症になってしまうそうです。

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人間の水分量は生まれた赤ちゃんの時は8割近くと最も多く、成人で6割にまで低下します。その後、40歳を過ぎた頃から除々に低下していき、60歳をすぎると50%程度にまで減っていきます。つまり、必要とする水分量も減るわけですね。

 

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熱中症対策

横田先生によると、熱中症は適切な対策をすれば100%防ぐことができるそうです。番組では、熱中症予防のための、脱水を防ぐ対策と体温の上昇を防ぐ対策が紹介されました。

脱水の症状と脱水を防ぐ対策

脱水の症状

成人男性は体重の60%が水分です。体重が65Kgの人の場合、体内に、1Lのペットボトル約39本分の水分が体内にある計算です。人の体からは1日に約2.5Lの水分が失われます。失われた水分は、飲み物を飲む、食事をする、そして、体内で作られる水分で補われます。横田先生によると、水分を補給するために1日に飲むべき水の量は0.5Lから1Lだそうです。

体に十分な水分がない状態が脱水です。体重の2%の水分が失われると喉の渇きを感じ、体重の3%になると食欲不振やイライラ、ひどい疲労を感じるとのことです。さらに体重の約5%の水分が失われると、言葉がはっきりしなくなる、呼吸困難、ふらつき、けいれんの症状がでると横田先生は説明をしていました。5%というと60キロの人で3キロですね。スポーツジムなどでしっかり汗をかいたつもりでも1キロ程度しか減りませんから、3キロの水分がなくなるというのは相当な量です。

脱水を防ぐ対策

高齢者は、夜中にトイレに行くことを心配して夜寝る前に水分を取らない傾向があります。けれども、暑い夏は熱中症対策を優先として水分を摂取するべきだと横田先生は説明をしていました。
熱中症の予防にはこまめな水分補給が大切です。ですから、朝起きたら1杯、入浴前後に1杯飲むといった習慣をつけることを横田先生は勧めていました。また、汗をかいた場合は水分だけでなく塩分も補充してやらなければいけません。塩昆布、梅干し、味噌汁なども汗で失われた塩分を補給するのにお勧めだそうです。

反対に、ビールなどのアルコール飲料、アイスティ、アイスコーヒー、緑茶などカフェインを含む飲み物には、利尿作用があるので熱中症対策にはならないそうです。
番組では、熱中症対策の飲料として水分と塩分が適度に配合されている経口補水液を勧めていました。スポーツ飲料も熱中症対策になりますが、糖分制限をしている人は、水でスポーツ飲料を薄めて飲んだほうが良いとのことです。

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番組では、熱中症対策の水分補給にお勧めの飲み物として経口補水液が紹介されていました。経口補水液には、ペットボトル、ゼリー状のもの、粉を水に溶かすものがあります。自分の状況にあった商品を常備しておきたいですね。

大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワン 500mL丸PETx24本(ケース)
OS-1(オーエスワン)

大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワンゼリーパウチ 200gx6袋x5(ケース)
OS-1(オーエスワン)

経口補水パウダーダブルエイド 10包
五洲薬品

体温の上昇を防ぐ対策

人間は汗が蒸発するときに、皮膚から熱が奪われて体温が下がります。けれども、湿度が高いと汗が蒸発できなくて体に熱が貯まってしまい体温が上昇してしまいます。

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きょうの健康より

体温の上昇を抑えるためには、適度な湿度と室温が大切だそうです。まず、湿度は70%以下でなくてはいけません。また、室温は28度以下にすることも熱中症対策には大切です。寝ている間の熱中症を防ぐためには、寝ている間もエアコンを上手く利用して、適切な室温と湿度を保つことが重要だそうです。扇風機では湿度を下げることができません。節電も大切ですが、やはりエアコンを利用することを横田先生は強く勧めていました。

 

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熱中症になってしまったら・・・

熱中症になってしまった場合は、その段階に応じて適切な対処をするのが大切だそうです。
【初期症状の場合】
体温を下げてやることが大切です。涼しいところで身体を休め、水分と塩分を補給します。

【回復しない場合】
回復しない場合は原則医療機関を受診します。
ただし、熱中症の症状が進んでおり
頭痛、おう吐、ぐったりとした感じの症状
がある場合は、まず着ている衣服をゆるめて楽な姿勢になったうえで涼しいところで休み、水分と塩分を補給します。
同時に、首筋、脇の下、脚の付け根の太い血管を冷やします。もちろんその後に病院で受診します。

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きょうの健康より

さらに、意識障害があるなど熱中症が重症化している場合は、すぐに救急車を呼んで病院へ行かなくてはいけないと横田先生は説明をしていました。

 

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まとめ

熱中症はしっかり対策をすれば、確実に防ぐことができるとわかりました。電気代の節約のためにエアコンを使用しないで、熱中症になって救急車で運ばれるようなことになっては大変です。水分補給と体温を上げすぎない対策をしっかりして、熱中症にならずに暑い夏を元気に過ごしたいですね。


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