ピロリ菌と胃がん~検査と除菌について~きょうの健康より

先日の『きょうの健康』のテーマは「ピロリ菌の検査と除菌」についてでした。胃や食道の病気の診断と治療が専門の消化器内科医の三輪洋人先生(兵庫医科大学教授)が、ピロリ菌と胃がんの関係、ピロリ菌の検査と感染していた場合の除菌方法について説明していました。

 

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胃がん患者の95%がピロリ菌感染者

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は食べ物の口移しや不衛生な水などから体内に入ります。免疫力の弱い10歳ぐらいまでが感染しやすいとのことです。

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きょうの健康より

昔の日本は上下水道が完備されていなかったので、日本では年齢が上がるほど、ピロリ菌の感染率が高くなるそうです。また、井戸水などからの感染が多いのも特徴です。

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きょうの健康より

三輪先生によると、胃がんになった人の95%がピロリ菌に感染しているとのことです。日本で胃がんを発症した人数は1年間に約13万人で、胃がんで死亡した人は1年間で約5万人とのことです。
口から体内に侵入したピロリ菌は、胃の粘膜を覆っている粘液に住み着きます。そして、ピロリ菌が出す毒素で胃の粘膜に炎症を起こします。この炎症をピロリ感染胃炎といいます。

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きょうの健康より

胃の粘膜の炎症がさらに進むと、粘膜細胞の遺伝子が傷ついてがん細胞ができやすくなるそうです。

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きょうの健康より

 

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中学生以上はピロリ菌検査を受けるべき

三輪先生によると、ピロリ菌が胃に長く住んでいるほど胃の炎症が進み、胃がんのリスクが高まるそうです。ですから、できれば中学生以上全員に、なるべく早いうちにピロリ菌の感染を調べる検査を受けてほしいと三輪先生は話していました。特に検査を受けたほうが良いのは、家族に胃がんの人がいる場合、塩辛いものをよく食べる場合、喫煙している場合、胃痛を感じる場合だそうです。胃潰瘍でも痛みを感じない人もいるので、検査を受ける判断を胃の痛みだけに求めるのは危険とのことです。

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きょうの健康より

 

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ピロリ菌の感染を調べる検査

ピロリ菌の感染を調べる検査の費用は、胃炎や胃潰瘍がある場合は健康保険が適用されます。けれども、自主的に検査を受ける場合は、全額自己負担で3,000円から5,000円とのことです。検査を希望する場合は、消化器科、内科、人間ドックに連絡をしてみると良いそうです。また、一部の自治体の地域検診、企業の健康診断でも受けることができる場合があるとのことです。

検査は、尿素呼気試験(検査用の薬を飲んでから、はいた息を調べる)、抗体検査(採血や採尿)、便中抗原検査の中から複数の検査が実施されるそうです。これらの検査でピロリ菌の感染が判明した場合には、内視鏡検査で胃炎や胃がんが発症していないかを調べると三輪先生は説明していました。

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きょうの健康より

上の画像は健康な人の胃の中とピロリ菌に感染して炎症している胃の中の画像です。健康な胃はみずみずしくてひだがはっきりしています。けれどもピロリ菌によって炎症した胃(画像は60歳の人の胃)は、赤くて粘膜がざらざらしているのがわかります。

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ピロリ菌の検査を受けてみたいけど忙しくて病院に検査を受けにいく時間がない場合などには、自宅できる郵送検診キットも販売されています。

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ピロリ菌の除菌治療成功率は99%

ピロリ菌の除菌のためには、2種類の抗菌薬(アモキシシリンとクラリスロマイシン)と胃酸で抗菌薬が効かなくなるのを防ぐカリウムきっ抗型胃酸分泌抑制薬やプロトンポンプ阻害薬を1日2回7日間服用します。その1か月から2か月後に尿素呼気試験などを受けて、ピロリ菌の感染が見つかれなければ治療は終了だそうです。

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きょうの健康より

もし、まだ除菌ができていなければ、2次除菌としてクラリスマイシンをメトロニダゾールに変えて、3種類の薬を7日間服用するとのことです。

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きょうの健康より

除菌の成功率は、1次と2次を合わせると約99%だと三輪先生は説明していました。

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こうした医療機関で行う除菌の他に、マヌカハニーというはちみつを摂取することでピロリ菌の除菌に成功したという事例もたくさんあります。実は管理人もマヌカハニーを1ヶ月くらい毎朝飲み続けてピロリ菌の除菌に成功しました。
マヌカハニーは抗菌力が非常に強いはちみつで、様々な健康効果が報告されており、グレードの高いものになると産地であるニュージーランドでは医療用に区分されたりもするそうです。
ただし、マヌカハニーは高価で、一ヶ月程度続けるとなると5000円前後かそれ以上の出費になります。病院で除菌治療を受ける方が費用面では安くつくことも多いです。ピロリ菌の除菌以外の健康効果にも興味がある人や、かつてピロリ菌が検出されたがそのまま放置している人で、また検査から始めるのが億劫だという人であればおすすめの方法です。

 

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胃の粘膜が萎縮していると除菌しても胃がんリスクは続く

ピロリ菌を除去すると胃がんのリスクは低くなります。けれども、もし胃の粘膜が萎縮してしまっている場合は、胃がんになるリスクは続くそうです。
ですから、内視鏡検査で胃の粘膜の萎縮が確認された人は、1年に1回内視鏡検査を受けることを三輪先生はすすめていました。ピロリ菌の感染を調べる検査で菌が発見されなくても、胃がんになることはあるそうです。それは、胃の粘膜が萎縮しすぎてピロリ菌が住めない状態になっている場合です。このような場合もあるので、50歳以上の人は内視鏡で胃の状態を知ることが大切とのことです。

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きょうの健康より

 

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まとめ

ピロリ菌が長い間胃の中にいると、胃の炎症が進行して胃がんになるリスクが高くなるのですね。それから、胃の炎症がひどくても痛みを感じない人がいるというのは怖いです。三輪先生は、中学生以上全員にピロリ菌の検査をすすめていました。まだピロリ菌の検査を受けたことのない方は、ぜひ、受診してみてくださいね。


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